グルジアで婚姻報告 

師走に入って、もうすぐ今年も終わり。今年は、私にとって本当に重要な年となりました。結婚して、長い独身生活に終止符を打ちましたから。もっと言えば、長い放浪の旅に終止符を打ち、遂に落ち着くべき場所を見つけたということでしょうか…

先月グルジアに行ってきたことは書きました。日本大使館に婚姻報告をするためでしたが、個人的にもう一つ大事な目的がありました。それは、ある友人家族に自分の妻を紹介することでした。

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無事に在グルジア日本大使館で婚姻報告を済ませました。アルメニアに大使館がないので、婚姻や出生の届けはグルジアへ行くしかありません。

そのグルジアの友人家族とは11年前に出会い、今も交流が続いています。その出会いについては、過去の記事(こちら)をご覧ください。彼らは、私の結婚や家族に対する価値観を変えてくれた大切な友人…いつか結婚して自分の家族を持ったら、きっと彼らに紹介しようと思っていました。

しかし、中々その夢を叶えられませんでした。友人家族にも、「次は奥さんと一緒に来て!」と会う度に言われていましたが、やはり結婚となると相手が必要ですし、タイミングなどいろいろな条件が揃わないといけません。いわゆる運命というやつですね。

その運命の時が今年だったようで、やっと夢を叶えることができました。友人家族に妻を紹介できたんです。彼らも心から喜んでくれました。アルメニア語とグルジア語は全く異なる言語ですが、妻と友人夫婦はロシア語で問題なく会話できて、みんな妻のことを気に入ってくれました。

そして、妻もトビリシをすごく気に入ったようです。トビリシの街の美しさ、本場グルジア料理の美味しさに感動していました。何より、私の友人たちに親切にしてもらい、楽しい時間を過ごせたことが大きいみたいです。すぐ隣の国ですが、素敵な新婚旅行になりました。

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私の大切な友人家族と妻。最後の夜、美味しいグルジアワインで乾杯しました。11年前に偶然出会ったグルジア人家族とずっと交流が続き、アルメニア人の妻を紹介する…人生って面白いですね。

国境越え 

W杯、日本が惜しくも負けてしまいました。PK戦にもつれ込み、ベスト8進出を祈りつつ最後まで応援したのですが…残念無念。でも、今回は本当に頑張ったと思います。楽しませてくれた日本代表には感謝したい。

さて、私はグルジアへ行く時はいつもバスを使います。エレバン~トビリシ間は一日数本バスがあり、5,6時間で到着します。国境では一度バスを降りて、アルメニアのイミグレで出国手続きを済ませ、歩いて橋を渡りグルジアに入国します。そして、グルジアのイミグレで入国手続きをします。手続きはどちらも簡単です。

80以上の国を旅したので、国境越えは何度も経験しています。アルメニア~グルジア間の国境を越える時、バックパッカー時代を思い出して少し気持ちが昂ぶります。もう旅の世界から数年遠ざかっていますが、また旅心に火がついてしまいますね。私は根っからの旅好きのようです。

最初の国境越えはヨーロッパで、列車内で簡単な出入国手続きがあっただけですが、それでも島国で生まれ育った私にとって印象的なものでした。地続きでも目には見えない国境線があり、それを超える瞬間…国というものの存在を改めて考えさせられました。

当時ヨーロッパはEUとして統一されていなかったので、国境を超えると通貨が変わり、入国してすぐの買い物では戸惑ったものです。アジアはとても変化に富んでいて、国境を越えると、民族、宗教、言語や食文化が大きく変わります。その変化は、旅の醍醐味の一つでした。

国境線なんて政治的また人為的に引かれたものですが、やはりそれは長い歴史の中で生まれた世界の多様性を反映しています。同じコーカサスの国であるアルメニアとグルジアも、国境を越えると、通貨や言語が全く変わってしまいます。隣の国同士なのに面白い!

4ヶ月ごとにビザのためグルジアへ行くのは面倒ですが、国境を越えて、そんな世界の多様性を肌で感じる良い機会かもしれません。

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アルメニア~グルジア間の国境。橋の向こうはグルジアで、グルジア国旗が立っています。下を流れる川が国境線です。


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アルメニア語とグルジア語は全く異なる言語です。左はエレバンのグルジア料理レストラン。右はトビリシのマクドナルド(エレバンにはまだありません…)。グルジア語で「マクドナルド」と書いてあります。文字も全く違いますね。

ニノのパフォーマンス 

トビリシに着いてすぐ向かった先は、友人家族の家。(こちら) 友人はインターネットをほとんどしないので、いつも突然の訪問です。しかし、家に家族は誰もおらず、近所の女性が留守番をしていました。英語を少し話せる彼女は、「子供の歌のコンテストがあって、みんな出掛けている」と言いました。仕方ないので、彼女と話しながら待っていました。

30分ほどして、奥さんと子供が帰ってきました。二人とも僕を見て驚きましたが、すぐ嬉しそうにハグをして再会を喜んでくれました。「ギヴィ(友人の名前)は?」と聞くと、奥さんは手招きして私を寝室に連れて行きました。すると…何と友人は昼寝していました。留守番の女性は、それを知らなかったようです。

奥さんに起こされた友人は、寝ぼけ眼で私を見ると、「オーッ!マイフレンド!」と嬉しそうにベッドから立ち上がりました。彼とは1年ぶりの再会。去年の夏トビリシにいなかった奥さんと子供のニノと会うのは4年ぶりです。ニノは10歳になり、スラッとした可愛い女の子に成長していました。

歌と踊りが大好きなニノは、4年前によく私の前で歌ったり踊ったりしてくれました。とにかく、その姿は可愛くて仕方ありませんでした。 相変わらず歌と踊りが大好きで、今回もそれを披露してくれたのですが、子供とは思えない腕前に驚かされました。本当に子供の成長ってすごい…

そんなニノの成長を見ると、親同然に嬉しくなってしまいます。初めて会った時赤ちゃんだったし、大切な友人の子供だからでしょう。それに、ニノは本当に明るくていい子です。大好きな歌と踊りを続けて、将来グルジアの有名人になるかもしれませんね。

では、ニノが見せてくれたパフォーマンスをどうぞ!

グルジア滞在 

W杯、日本が決勝トーナメント進出!昨晩は部屋で一人で盛り上がっていましたが、試合直後に学生が、「日本勝ちました!おめでとう!」というメールを送ってくれました。初戦のカメルーン戦はグルジアにいたので見逃しましたが、その後の試合は全て見ています。アルメニアと南アの時差は3時間なので、日本より見やすいですね。

さて、今日はグルジアの話題です。友人みんなに会えたし、新たに日本語を学ぶ学生との出会いもあり、とても充実した時間を過ごしました。公衆浴場にも行き、ゆっくりと温泉に浸かってきました。グルジア料理も美味しかったです。

しかし、グルジアの状況は相変わらず大変そうでした。友人もまた失業していたし、街中の物乞いは去年より増えたように感じました。 友人は、「仕事はないのに、何でもお金が掛かるようになった…」と言っていました。グルジア人の所得も増えていれば問題ないのですが、収入を得る手段を持つことさえ難しい人が多いのが現状です。私はグルジアが大好きなので、この現状には胸が痛みます。

一般の人々の生活が大変なままなのに、トビリシの街は年々近代的になっています。サカシュビリ大統領はトビリシの観光化を進めており、旧市街も大規模な改修工事が行われていて、街を流れる川にはガラスのドームで覆われた新しい橋が作られています。「自由橋」と名づけられるそうです。

グルジア国内で仕事に就けない人々は、海外に出稼ぎに行きます。最近はEUに加盟したばかりのバルト三国が人気だそうです。アルメニアも海外へ出稼ぎに行く人が多く、家族や親戚がロシアなどで働いているという話はよく聞きます。より良い仕事や生活を求める上では仕方のないことなのでしょう…

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トビリシの旧市街。近年地震も起こったし、観光化のためにも改修工事が行われていますが、まだまだ古い面影を残す所があります。旧市街にあるグルジア教会(右)。


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完成したばかりの「自由橋」。イタリア人建築家がデザインしたそうで、夜にはライトアップされます。周りに古い建物
が多く、少しアンバランスな感じでしたが…その橋の上で、日本語学科2年の学生たちと(右)。

グルジア料理 

グルジア料理といっても、一体どんなものか想像できないと思います。実は、私はアルメニア料理よりグルジア料理が好きなんです。アルメニア料理もとても美味しいのですが、グルジア料理の方がスパイスが効いていて私好みの味です。コーカサス地方はワインの発祥地と言われていて、グルジア・ワインはとても美味しいです。

来月グルジアへ行ったら、食事も楽しんでくるつもりですが(といっても安食堂で…)、いくつかのグルジア料理はアルメニアでも一般的に食されています。グルジア料理のレストランもありますし、「グルジア料理が好き」と言うアルメニア人もよくいます。

アルメニアでも食されている代表的なグルジア料理を紹介いたします。

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ハチャプリという、最も代表的なグルジア料理。チーズを混ぜて焼いたパイです。写真は卵をのせたものですが、他にハムなどをのせたものもあります。アルメニアでもポピュラーな料理です。


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ヒンカリという料理。中に肉のミンチを入れて蒸したもので、グルジアの水餃子。恐らくアジアの方から伝わったのでしょう。中に詰まった肉汁をすすってから食べます。

これらはアルメニア人もよく食べますし、美味しいので私も大好きです。アルメニアに来られた際は、アルメニア料理の他にグルジア料理もお試しください。