エレバンのオペラ周辺のカフェが強制撤去 

今日は春分の日で、日本はお休みですね。アルメニアもどんどん日が伸びていて、7時半頃まで明るいです。でも、朝晩はけっこう空気が冷たくて、また耳あてやマフラーをしています。そういえば、イチロー選手が引退を表明したそうで…本当にお疲れさまでした。

ところで、日本に行く前から違和感があった右手首の状態が悪化して痛い!ネットで調べてみると、明らかにドケルバン病という腱鞘炎の症状。しかし、ドケルバン病って響きはちょっと…もし何も知らずに医者に宣告されたらビビるやろなあ。

手首をひねったり、強く力を入れたりしなければ大して痛くないんですが、重いものを持てないし、子供を抱っこできないし、ギターやピアノも弾けないし、寝起きの時は激痛だし…やはり何かと不便です。あまり改善が見られないようなら病院に行くつもりです。

さて、革命後の選挙で刷新されたエレバン市当局は、街の緑化計画を進めており、オペラ周辺も緑の多い自然豊かな公園に戻そうとしています。そのために先週、オペラ近くのカフェの一部が強制撤去されました。市当局者や警察が重機と共にやって来て、カフェを解体したのです。抗議するカフェのオーナーや従業員らと警察が衝突して、負傷者や逮捕者が出たそうです。

こう書くと、市当局がやたら乱暴に思うかもしれませんが、撤去されたのは敷地の賃貸契約が終了したカフェで、半年以上前から移動するように伝えられていたようです。結局その通達に従わなかったため、仕方なく強制撤去したとのこと。まあ、オーナーや従業員にすると仕事を失うかもしれない事態なので、そう簡単に納得はできなかったんでしょう。

しかし、エレバン市内の広場や公園はカフェだらけで、「ちょっと増えすぎちゃうの?こんなに必要?!」と以前から思っていました。夏場は賑やかで華やかだけど、どうも落ち着きがないし、あまり文化的ではありません。多くの市民も同じ不満を持っていたので、街の緑化計画には賛成です。昔のエレバンの写真を見ると、もっと緑が多くて美しい…散歩したら気持ち良さそうです。

昨年夏に家族でクロアチアに行った時、首都ザグレブの市内には緑豊かで芝生に座ってのんびりできそうな公園がたくさんあって、妻も羨ましがっていました。子供にとっても、そういう環境の方が絶対いいですもんね。

ちなみに、パリで初めてカフェを開いたのはアルメニア人。1672年にパスカルというアルメニア人が、仮設の小屋でコーヒーを飲ませる商売をやったのが始まりだそうで、アルメニア人にとってカフェは縁深いものなわけです。

う~ん、でも、やっぱりカフェ多すぎ…革命前はカフェを経営する許可を与えたり、土地を貸したりすることで利益を得ていた輩が多かったから、やたらとカフェが増えたのかもしれませんね。今回のような強制撤去という事態はなるべく起こってほしくないですが、緑化計画は推進してほしいと思います。


カフェが解体される様子を伝えた現地のニュース映像。JAZZVEというアルメニアのコーヒーチェーン店です。

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カフェが撤去された場所。何もない更地になっていました。

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うちの近所はあまり公園がなくて、子供たちが可哀想…小さくてもいいから、いろんな所に公園を作ってほしいです。

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