シャルル・アズナブールの追悼式典 

今日は、日本の人形劇団・望ノ社による「宇宙カバ」という影絵劇がエレバンで上演されるので、長男アレンを連れて見てこようと思っています。ちょっと内容的にアレンには難しいかもしれませんけど、影絵には喜ぶでしょう。

さて、前回の記事に書いたように、3日前に共和党や他の野党勢力が解散総選挙の早期実施を阻止するために議会規則を変更する法案を可決しました。その際に野党のアルメニア繁栄党とアルメニア革命連盟の議員らも、共和党と結託して賛成票を入れました。パシニャン内閣の一部の閣僚はこの2党から選出されていましたが、この一件で全員クビになりました。また2党に所属している地方の知事らもクビ、または自ら辞職しました。

まあ、この2党とも革命前は共和党と連立を組んで、”寄らば大樹の陰”の発想で権力に固執していた政党です。セルジ・サルグシャン前首相の辞任を求める市民デモが拡大して政府側の分が悪くなってきたと見るや、「我々は市民の味方だ!」と調子のいいこと言いながらパシニャン側に擦り寄りました。そして今は、自分たちにとって都合の悪い選挙の早期実施を阻止するために共和党と再び結託するんだから恥も外聞もありませんよね…ちなみに、アルメン・サルグシャン大統領は今回の改正法案に署名しない意向を示しています。

そのパシニャン首相とサルグシャン大統領は現在パリにいます。他に文化大臣やアルメニア大司教も一緒です。というのも、先日亡くなったシャルル・アズナブールを追悼する国家式典がパリで行われているからです。映像を見ましたが、マクロン仏大統領はじめ名だたる多くの有名人が参列していました。フランスの国民的歌手であり、世界的な大スターだったことがよく分かります。

彼がオスマントルコによる大虐殺から逃れた両親の下に生まれたアルメニア人であることは、日本ではあまり知られていないかもしれません。しかし、その歌声は多くの日本人にも愛されました。奇遇にも、今年春に旭日小綬章を受章したり、先月の来日公演が彼の最後のコンサートになったりと、晩年は日本との関わりが強かったですね。

そんな彼は生涯アルメニア人であることに誇りを持ち続け、アルメニアへの慈善活動も熱心に行い、アルメニアの駐ユネスコ大使を務めたこともあります。世界中のアルメニア人にとっても、彼は偉大なアーティストとして常に民族の誇りでした。94歳という高齢で天寿を全うしたと思いますが、それでも多くのアルメニア人が喪失感と悲しみに打ちひしがれています。

マクロン仏大統領は、「彼の素晴らしい作品、歌声、そして唯一無二の輝きは永遠に残るだろう」と述べましたが、その言葉通り、彼の歌はいつまでも世界中の人々に歌い継がれ、聴き継がれていくでしょう。そして、いつまでもアルメニア人の心の中で英雄的存在として輝き続けていくでしょう。心からご冥福をお祈りします。


国家式典の様子を伝えるアルメニアの現地ニュース。アルメニア語の歌が歌われ、アルメニア国旗の3色のバラの花が捧げられました。パシニャン首相が黙祷を捧げる姿も映っています。


式典の最後は、彼の代表曲の一つ「世界の果てに」が歌われました。生涯で1400曲以上の曲を書いたそうです。

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ちなみに今日は”教師の日”なので、アレンが通う幼稚園の先生たちに花を渡しました。すると、「ママにも花をあげたい!」と言うので、花屋で花を買いました。

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