エレバン市議会選挙の結果が判明 

21日はアルメニアの独立記念日だったので3連休でした。お蔭で少しのんびりして、観光やビジネス視察のアテンドで疲れ切った体を休めることができました。日中の暑さもかなり和らいで過ごしやすくなってきました。朝晩は肌寒くなってきたから、風邪など引かないように気を付けないと。

そういえば、先日ここの在留邦人や日本関係者と一緒に、新しくできた中華レストランで火鍋を食べました。美味しかったし、鍋だとたくさん食べれるからお腹一杯になりました。かなり本格的で、たぶん他のメニューも美味しいと思うので、また行ってみたいですね。エレバンでは最近アジアンフードが流行りなのか、まともな中華やタイ・ベトナム料理などが食べられる場所が増えてきました。

さて、日曜はエレバン市議会選挙の投票が行われました。市民がデモで辞任を求めたり、脱税容疑で捜査を受けたりして、前市長が7月に辞任したために解散総選挙が行われたのです。12の政党が参加しましたが、結果は予想通り、パシニャン首相が率いる「マイステップ」という政党が81%もの票を得て圧勝!次は、「アルメニア繁栄党」という革命前は第一野党だった政党で7%の得票率でした。

政党「マイステップ」が市議会の大部分の議席を獲得したので、その候補者リストのトップである元コメディアンのハイク・マルチャン氏がエレバンの新市長になることが確定しました。彼は、今年春に起こったビロード革命にずっと参加して、パシニャン首相をサポートしていました。政治の世界での経験は全くありませんが、市民の期待に応えられるよう頑張ってほしいと思います。

結果は予想通りでしたが、投票率は約44%と意外に低くて驚きました。革命後初の選挙だったし、アルメニアで初めての公正な選挙になるのでは期待されていたので、もっと多くの有権者が投票に行くかと思ったんですけどね。今までのようにお金がばらまかれなかったから、わざわざ結果が分かっている選挙に行く気が起こらなかったんでしょうか…

不正行為に関する報告もあったようですが、結果からみると、アルメニアで初めて有権者の意思が反映された公正な選挙だったかもしれません。もしこれが事実なら、革命前までの状況を考えると本当にすごいことです。とにかく賄賂と圧力とコネと不正操作がまかり通って、有権者の意思なんて反映されない形だけの選挙でしたから…だからこそ、20年も共和党の独裁状態が続いたわけです。

選挙は市民が政治に直接参加できる貴重な機会。結果も大事ですが、何より公正なプロセスで行われることが重要です。そういう意味で、今回の選挙は画期的だったと思います。パシニャン内閣にとっては、選挙システムの公正さだけでなく、市民の支持を問う試金石の意味合いも強かったはずで、今回の圧勝という結果を受けて更に改革に邁進していくでしょう。いまだ共和党が過半数を占める国会の総選挙も意外に早く実施されるかもしれませんね。

アルメニアの人口の3分の1が住む首都エレバンも課題が山積みです。エレバンの中心部だけ見ると、「すごくきれいで華やかで途上国とは思えない!」と旅行者の多くが驚きます。しかし、少し郊外に行けば、穴ボコだらけの道路や古いオンボロの家やアパート、放置されて朽ち果てた公園など、決して豊かではない状況を目にすることができます。学校や病院だって老朽化した所が多く、子供がいる私にとっては他人事ではありません。

市長や市議会のパワーバランスが変わったからといって、すぐにいろんなことが改善されるわけではありませんが、これまで見捨てられてきた庶民の生活や環境が少しでも良くなるような市政が行われてほしいと願います。

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アテンドの仕事が続いて今月はあまり家にいれなかったので、連休中に久々に子供たちを動物園に連れて行きました。二人とも喜んでいましたね。

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帰りにアイスクリームをみんなで食べました。日中は少し暑いけど、9月も下旬に入り、かなり過ごしやすくなりました。

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私が腕立て伏せをしていると、嬉しそうに背中に飛び乗ってくる次男レオ。キツイけど負荷がかかって、いい運動になります。

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