ニコル・パシニャン内閣が発足 

雨が降ったり止んだりの気が滅入る天気が続いています。そういえば、昨日は母の日でしたね。アルメニアでは、4月7日が「母性と美しさの日」という、いわゆる母の日になっているので、特にお祝いなどはありませんでした。

現在ロシアのソチでユーラシア経済連合サミットが開催されており、それに出席したニコル・パシニャン首相がプーチン大統領と初の会談を行いました。今回のアルメニアの政変を反ロシア的なものとする見方もありましたが、今日の会談では、両国の同盟関係の重要性が改めて確認されました。

アルメニア新首相、プーチン氏と会談、同盟関係を確認

さて、そのパシニャ首相率いる新内閣のメンバーが決まりました!共和党時代の顔触れは全て消えて、完全に刷新されました。そういえば長年アルメニア在外移民省のトップを務めた女性大臣の辞職のニュースには、市民が大喜びしていました。なんせここは、海外のアルメニア系移民から寄付される莫大なお金を私的に流用しているという噂が絶えず、「マネーロンダリング省」と揶揄されていましたからね。

新しい閣僚メンバーは大臣経歴などない若い人が目立ちます。最年少大臣は27歳で、平均年齢は約42歳!ちなみに日本の閣僚の平均年齢は約62歳…当然これには期待する声と共に、「経験や実績がない若造に大臣なんて務まるのか?!」という批判も聞かれますが、「まー仕方ないんちゃうの」って思います。

だって、ずっと政府の要職は共和党が独占していたんですから、政権交代が起これば、どうしても実績や経験のない人が中心になってしまうのは自然な流れ。年を取っていればいいってもんでもないし、未来に向けた国作りはなるべく若い世代が担うべきではないでしょうか

それに老害という言葉もあるように、経験はもちろん大事ですけど、新しいことに挑戦したり、未知の世界に踏み出そうという時には却って邪魔になったりします。というか、実際には経験してもないくせに、偉そうに説教したり批判したりする人さえいます。夢を追いかけている若者に対して、「どうせ失敗して、あとで後悔するに決まってる!」などど咎める大人に限って、自分自身はリスクを取って何かに挑戦した経験なんて皆無だったりしますからね。じゃーなんでお前に分かんねん!

話が逸れましたが、新しい閣僚メンバーについて、「経験や実績のない大臣なんて不安…」と思うのは、国を動かす大変な仕事な訳ですから理解できます。でも、そう批判する人たちに、「じゃあ、以前の政府のままの方が良かったん?」と聞いたら、ほとんどが、「いや、あれは絶対ダメだ!」と答えるでしょう。これって何だか、ずっとろくに食べられなかった人が出された食事を見て、「盛り付けがきれいじゃない!大盛りにしろ!ニンジン大嫌い!」と文句を言っているみたい。

そりゃー経験もあって清廉で立派な人物がいいに決まっています。しかし今までは、たとえそんな人がいたとしてもコネがないと要職に就けなかったり、反対にコネやお金がある人なら、どれだけ人格やポリシーに問題があっても議員や大臣になれたりってことが起こる国民不在の政治でした。そんなのが20年も続いた上に、同じ指導者が改憲までして権力の座に居座ろうとしたんです。

その腐敗した政府に対する市民の怒りが、「とにかくこの酷い状況を変えなあかん!」という不可逆的なパワーになって、歴史的な革命が実現しました。国民は、敷かれたレールの上を歩かされるのではなく、自分の意志で新たな道を歩んでいくことを選んだわけです。その決断に未来への希望を託したのであれば、リスクを覚悟してでも、旧体制から脱却して新しく生まれ変わなければいけません。

今回の革命の真価が問われるのは、誰が首相や閣僚になるかということよりも、民主主義のシステムがちゃんと機能していくかどうか…つまり、政府が上意下達で国を変えるのではなく、国民が主体となって変えていけるかどうかが重要なんです。アルメニア国民はそれができるということを証明したのですから、私は希望を持ちたいと思います。

アルメニア新内閣のメンバーの写真とプロフィール(英語)


現地のアルメニア語ニュースですが、パシニャン首相と新閣僚らとの初閣議の映像。アルメニア人は実年齢より老けて見えますが、かなり若い内閣です。ちなみにパシニャン首相も43歳で私より1つ年下。

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記事の内容と関係ないですが、息子たちと近所を散歩した時の写真。タンポポの綿毛を珍しがる次男のレオ。

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長男のアレンは、上手に息を吹いてタンポポの綿毛を飛ばします。若い力で、子供たちにとってより良い未来を築き上げていってほしいですね。

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