長男アレンと二人でお出かけ
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今日も不安定な天気でしたが、長男アレンと二人だけでエレバン中心部に出かけました。昨日の記事にも書いたように、アレンを連れて楽器屋にギターを買いに行ったんです。私がギターを買った後も、アレンはウクレレやアコーディオンなど、いろんな楽器を面白そうに見たり触ったりしていました。
その後は、カフェでアイスを食べて、オペラハウス前の広場で遊びました。一度も「ママー!」と言って泣いたりせず、ずっとお利口さんにしていました。「今日は楽しかった?またパパと一緒にお出かけする?」と聞くと、「うん!また行くー」と答えてくれました。あれだけママっ子だったのに、子供の成長には驚かされます。ほんの数時間でしたけど、とても幸せなひと時でした。
カフェでアイスクリームを食べるアレン。ママがいなくても、ずっと楽しそうにしてくれました。というか、アレン以上に私が父子二人の時間を楽しんでいたかも…
買ったばかりのギターを弾いたら、次男のレオが踊り始めました。
そういえば、今日の夜は共和国広場で、System of A Downのボーカルのセルジ・タンキアンがアルメニアの革命を祝って無料の野外コンサートを行いました。ステージにはニコル・パシニャン氏も登場したんですが、セルジ・タンキアンを紹介するときに間違って、「セルジ・サルグシャン!」と前大統領の名前を言ってしまい、観衆の笑いを誘っていました。まあ、最近はずっとセルジ・サルグシャンと叫んでいたんですから、同じセルジという名前だと間違ってしまうのも仕方ありませんよね。
そのパシニャン氏は、明日8日の国民議会で首相に選出される予定です。そして、パシニャン新首相と新アルメニアの誕生を祝福するため、「ホワイト革命」「白い勝利」という集会が共和国広場で行われます。市民らが出発や平和、明るい未来などを象徴する白のカラーの服を着て参加するそうで、私も家族と行ってみるつもりです。
あと、今日はロシアでプーチン氏の4期目となる大統領就任式が行われました。20年近くに及ぶ長期政権に対する抗議デモが起こっていますが、アルメニアのような大規模なデモには発展していないようです。ロシアが今回のアルメニアの政変に対してずっと静観していたのは、今もし下手に介入したり、問題視したりすると自国民を刺激しかねないと警戒したのかもしれません。
ところで、日本や欧米のマスコミは、今回のアルメニアの変革を反ロシア的なものと見なそうとする傾向がありますが、実際にはあまりそういう意味合いはありません。上記のようにロシアが干渉するようなことはなかったですし、デモ参加者の間でもロシアを敵視するような言動はほとんど見られませんでした。
市民らの怒りの矛先は、私利私欲に走って腐敗を進行させた自国政府です。もちろんアルメニアにおけるロシアの影響力は絶大で、ユーラシア経済連合にも加盟しています。しかし、アルメニア人の多くは、「ロシアと手を切れ!」とまでは思っていませんし、まずそんなことできない事情があります。
その事情というのは、ナゴルノ・カラバフを巡るアゼルバイジャンとの紛争。今も両国の間では緊張状態が続いており、そのため軍事的に大きくロシアに依存しています。その楔を打ち込まれた状況である限り、アルメニアがロシアから離れることはありません、というか不可能です。それに、アルメニア人の対ロシア感情はそれほど悪くありませんしね。
まあ、今回のアルメニアの革命をロシアが静観していたのは、プーチン氏の大統領就任という国内事情もあったと思いますが、「領土問題で首根っこを掴まれているアルメニアは、たとえ政権交代が起こっても、ジョージアやウクライナみたいになったりせんやろ!」という観測もあったのではないでしょうか…実際にパシニャン氏は、首相就任後もロシアとの同盟関係を維持すると表明しています。
ロシアや欧米との外交関係も含めて、今後は国のかじ取りをパシニャン氏が担うことになります。国民の大きな期待を背負っているだけに、その責任や重圧も相当なものでしょう。様々な困難が立ちはだかると思いますが、理想と夢を持ち続け、より良いアルメニアを作るために頑張ってほしいと願います。
パシニャン氏が、セルジ・タンキアンのことを「セルジ・サルグシャン」と言い間違えてしまった瞬間の映像。これには、私も妻も大笑いしてしまいました。
- [2018/05/07 23:45]
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