第6回アルメニア日本語弁論大会
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昨日はエレバン建都記念日でした。今年は2798周年だそうで、さすが世界最古の都市の一つ。この祝日に思い出されるのは、長男アレンの誕生。3年前は10月11日に祝われたのですが、アレンはその日に生まれたのです。到る所で交通規制がなされ、病院からの移動が大変でした。明後日には3歳になるのかあ…早いものですね。
さて、先週の土日は、エレバン市内のホテルのホールで第6回アルメニア日本語弁論大会が開催されました。この大会は、モスクワで開催されるCIS諸国弁論大会のアルメニア予選のような位置づけで、優勝した大学生一人が出場権を獲得できます。昨年はアルメニア代表がモスクワ大会でも2位入賞を果たすという大健闘を見せました。
昨年から大学生以外の学習者のために一般部門も設けられました。そして今年からは、同部門の優勝者にもモスクワへの往復チケットが賞品として手渡されることになりました。大学生以下の日本語弁論大会もあるそうで、そこにアルメニア代表として出場できるのです。
土曜日は、その一般部門が行われ、日本大使ご夫妻や今回スポンサーになって下さった三菱商事ロシア支社の方々が見守る中、6名の学生が頑張って日本語でスピーチを発表しました。どのスピーチにもメッセージ性があり、また数名の学生の日本語能力はかなり高かったです。
日曜日はメインイベントである学生部門が行われ、8名の学生がスピーチを発表しました。やはりメッセージがある内容が多く、なかなか聞き応えがありました。どちらの部門にも自分の学生たちが参加していたので、私も少し緊張して祈るような気持で聞いていました。練習不足で上手く話せなかった学生もいましたが、予想以上のパフォーマンスを見せる学生もいました。
私はコロンビア、フィリピン、アルメニアの三ヵ国で10年以上教えてきましたが、それら全ての国の日本語弁論大会に参加しています。原稿作成や修正、スピーチ練習など教師の負担も大きく、正直少し憂鬱になるイベントです。しかし、学生と共に同じ目標に向かって頑張れたり、時に学生の素晴らしい底力に驚かされたりするので、いつも良い経験となっています。
全てのスピーチが終わり、いよいよ気になる結果発表。一般部門の優勝者は、いろはセンターの学生・ディアナさん。日本語を学ぶきっかけになったアニメの声優の仕事への憧れや思いを語ってくれました。私は以前から彼女の日本語能力を高く評価しているので、この結果はとても嬉しかったです。
学生部門の優勝者は、スラボニック大学のアンナベラさん。仕事がないなどの事情で多くの人が国を出ていくけれど、アルメニアは素晴らしい国だと話してくれた彼女のスピーチは、とても興味深い内容でした。モスクワ大会でも頑張ってほしいと思います。
また、今年は三菱商事による特別賞の発表もあり、一般部門の優勝者のディアナさんが選ばれました。二冠達成、おめでとう!三菱商事の方々も、その日本語能力と表現力に感心されていたそうです。優秀な彼女なら、モスクワの大会でも好成績を残せるのではないかと期待しています。
今年の弁論大会も無事に終わってホッとしました。とにかく、参加した学生たちの健闘を心から称えたいと思います。たくさんの人の前で日本語でスピーチするのは大変なことですからね。結果はともかく、この経験を励みにして、これからも勉強を頑張ってほしいと思います。
開会の挨拶をされる田口日本大使。
今大会のスポンサーになって下さった三菱商事の方のご挨拶。
アルメニア日本語教師会のカリネ会長からのご挨拶。アルメニアの日本語教育の基礎を作られた方です。
今大会の司会を務めるマリアムさんは、昨年の優勝者でモスクワ大会でも2位に輝きました。
一般部門の優勝者ディアナさん。彼女の日本語能力は本当にすごい!
学生部門の優勝者アンナベラさん。アルメニア代表としてモスクワ大会でも頑張ってください!
審査が行われている間、学生たちによるコンサートが行われていました。
一般部門の優勝者ディアナさんの表彰式。モスクワの大会でも頑張ってください!
田口日本大使から、学生部門の優勝者アンナベラさんにトロフィーが手渡されました。
三菱商事から参加者全員に賞品が手渡されました。本当にありがとうございました!
参加した学生たちとの集合写真。みんな、よく頑張りました!そして、いろはセンター会長で、共に国立大学で教えているルザン先生も、本当にお疲れ様でした!
- [2016/10/09 16:57]
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