武装集団による警察署襲撃事件について
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前回の記事に、「フランスやトルコで物騒な出来事が続いていますね」と書きましたが、何とそれをアップした当日にアルメニアで衝撃的な事件が起こりました。日本でも報道されたようなので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、17日に武装集団がエレバン郊外にあるエレブニという町の警察署を襲撃して、今も人質を取って立て籠っているのです。
アルメニア首都で武装集団が警察署を襲撃
この武装集団は、「新アルメニア」国民救済戦線という野党の党首ジハイル・セフィリャン氏の支持者らで、ナゴルノ・カラバフ問題においてあらゆる譲歩を認めないという強硬な立場を取っています。セフィリャン氏はカラバフ戦争で戦った元将校で、支持者らの多くも元兵士だと聞いています。
そのセフィリャン党首は、武器の不法所持と地元テレビ局襲撃を計画していた罪で先月逮捕され、今回の襲撃事件を行ったメンバーたちは彼の釈放と現大統領の辞任を要求しています。報道によると、襲撃時に警察官1名が死亡、3名が負傷、現在も5名が人質になっているそうです。政府側は、彼らの要求を拒否しつつも交渉を継続しているとのことです。
世界各地でテロやクーデターが起こった直後というタイミングだったため、このアルメニアの事件もそれと関連付けられてしまうかもしれません…しかし、はっきり言って全く無関係です。事件の現場は緊迫した状況が続いていて、政府に強硬な手段を取らないよう訴えるデモなどが発生していますが、エレバンの街は普段とほとんど変わりません。
事件が起こった当日、私はいろは日本文化センターの七夕イベントに参加しましたし、昨日も今日もいつも通り日本語を教えています。やはり海外ですから十分気をつけるに越したことはありませんが、今回の事件の報道を見て、あまり過剰に不安がる必要はないと思います。とにかく事態が一刻も早く収束することを祈っています。
- [2016/07/19 05:17]
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