ユーロビジョンでウクライナ代表が優勝 

天候は少し不安定なままですが、気温は確実に上がっています。もう長袖のシャツだけで大丈夫なほどになってきました。これから次第に暑くなっていくでしょうね。

さて、先週末にスウェーデンのストックホルムで、ユーロビジョン・ソングコンテスト2016が開催されました。アルメニアも毎年参加しています。今年のアルメニア代表は、イヴェタ・ムクチャン。小さい頃にドイツに移住した彼女は、現在アルメニアでも歌手やモデル活動を行っています。

スタイルの良さを活かして、セクシーな衣装を着て歌いました。お色気が強調されていましたが、歌も上手でした。結果は7位に終わりましたが、昨年の16位より高評価を得て健闘しました。

今年の優勝者はウクライナ代表の歌手ジャマラ。彼女の「1944」という歌は、1944年にソ連が行ったクリミア半島のタタール人追放がテーマ。というのも、彼女自身が強制追放されたクリミア半島のタタール人の血を引いているのです。ちなみに母親はアルメニア人だそうです。

ここ数年のクリミアの状況を考えると、かなり痛烈なロシア批判とも取れる歌ですが、政治的な内容の歌を避けるというコンテストのルールには抵触しないと判断されました。そして、結果はロシアをおさえての優勝。音楽の祭典とはいえ、主催は欧州なので、どこか政治的意図を感じざるを得ませんね。

チープなポップソングばかりだし、ほとんどの歌手は母語ではなく英語で歌うから民族色もないし、私は元々この音楽祭に関心がありません。でも、優勝国のウクライナで開催される来年のユーロビジョンは一体どうなるのか…少し注目しています。


イヴェタ・ムクチャンのパフォーマンス。


優勝に輝いたジャマラのパフォーマンス。


私の学生たちに人気があったのは、オーストラリア代表の韓国系女性の歌手でした。結果は2位でしたが、私もこちらの方がいいと思います。

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