アルメニア人虐殺記念碑に献花 

昨日はとてもいい天気で暑いぐらいでしたが、今日はずっと曇り空で少し肌寒かったです。

さて、昨日4月24日はアルメニア人虐殺記念日、今年は101周年でした。アルメニア人はよく、「その日は空も泣いて雨が降る」と言いますが、今年は一日中きれいに晴れていました。記念碑に行く日なので、やはり雨より晴れている方がいいですね。

ということで、今年も記念碑に行って献花してきました。アルメニアに住み始めてから毎年欠かしていないので、今回で7回目となります。虐殺によって多くの命が失われたことは事実でしょうし、ここに住んでいる限り、なるべく記念日には追悼に行きたいと思っています。

節目の100周年だった昨年は、妻と息子と一緒に献花しましたが(こちら)、今年は妻が身重なので家族を連れて行きませんでした。しかし、アルメニアの民族舞踊を習いに来ている日本人の方と一緒に行ってきました。例年より人が少なかったお蔭で、丘の上に建つ記念碑にスムーズに辿り着けました。

私が「今年はけっこう人が少ない」と言うと、彼女は「エッ!これで少ないんですか?!」と驚いていました。参列者の多い少ないを比較できる私と違って、彼女は初めてですし、100年以上経った今もあれだけ大勢の老若男女が追悼のための足を運ぶのは確かにすごいことです。

献花してエレバン中心部に帰るまでの間、彼女といろいろお話することができました。沖縄出身の彼女は、「アルメニア人が経験した歴史や置かれている現状に、どこか共感する部分がある」と言っていました。沖縄も悲惨な戦争の歴史があり、米軍基地の問題などでずっと苦しんでいる土地。6月23日は沖縄戦の犠牲者のための慰霊の日となっていて、追悼式典が毎年行われています。

被害者の気持ちや受け止め方、そこから何を学び後世に伝えていくべきか…そういったことを、彼女と言葉を交わす中で深く考えさせられました。戦争や虐殺の記念日には、犠牲者を追悼すると共に、過去の悲劇について様々な視点で考えることも大切だと思います。それが歴史を風化させないため、また平和を築いていくために、今を生きる私たちに課せられた使命なのかもしれません…

CIMG1619armenia16-4-26.jpg 
虐殺記念碑に献花に訪れる人々。例年より人が少ないように感じました。

CIMG1618armeia16-4-26.jpg 
途中、現地のテレビ局の取材を受けました。やっぱりアジア人は珍しいんでしょうね。

CIMG1623armenia16-4-26.jpg 
午後3時頃だったので、すでに無数の花が置かれていました。アルメニア訪問中のジョージ・クルーニーも献花したそうです。

CIMG1626armenia16-4-26.jpg 
次々と献花するアルメニア人たち。今年でもう7回目になりますが、この光景を見ると、いつも何か胸に迫るものがあります。

コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://armeniajapan.blog54.fc2.com/tb.php/732-57e2fe44