アゼルバイジャンとの軍事衝突が勃発 

日本でも新聞やテレビで報道されているので、ご存じの方も多いと思いますが、先週末にナゴルノ・カラバフ共和国の国境地帯で、アルメニアとアゼルバイジャンの大規模な軍事衝突が発生しました。

すでに双方には多数の死者が出ており、その中には幼い子供など民間人も含まれています。1994年の停戦合意以降では最大規模の激しい衝突で、国中がこの話題で持ちきりです。

当然ナショナリズムも高まっていて、ネット上には愛国心やアゼルバイジャンへの憎悪を表す書き込みが目立ちます。また、前線で戦う兵士たちのために献血や食糧物資の寄付活動などが盛んに行われ、男性たちが志願兵登録をしようと軍の出先機関に殺到しているという話も聞きました。

ここまで読むと、「アルメニアは危険?!」と不安になるかもしれませんが、戦地から遠く離れたエレバンは至って平穏なのでご安心ください。今日も私は大学に行きましたし、学生もみな来ていました。ただ、今年から兵役義務についている教え子が4人いて、内2人はカラバフで従軍しているとのこと…普通の学生だった姿を思い出すと、本当に胸が痛みます。どうか無事でいてほしい。

このまま大戦争に拡大するんじゃないか、ロシア対トルコの代理戦争に発展するかもしれないといった見方があるようですが、昨日アゼルバイジャン側が一方的停戦を宣言したそうですし、国際機関の働きかけなどによって、今回も最悪の事態は回避されるのではないかと思っています(そう祈っています)。

しかし、この停戦宣言はただの情報戦略だった可能性もあり、いまだに戦闘は続いています。事態が収束するまで、どれだけの被害が出るのでしょうか…終わりのない領土紛争のために、多くの人命が失われていくのはとても辛く悲しいことです。一刻も早く、お互いに攻撃の応酬を止めてほしいと思います。

ちなみに、ナゴルノ・カラバフ問題については以下のサイトに詳しく書かれていますので、関心のある方はクリックしてご覧ください。

ナゴルノ・カラバフ戦争 -Wikipedia-

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長男アレンも、いつも通り幼稚園に通っています。未来ある子供たちのためにも、今回のような悲惨な争いが早くなくなってほしいと切に願います。

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