日本人教師の存在 

今日は、弁論大会当日。レナさんは大丈夫でしょうか…やはり気が気でないですね。モスクワで応援できないのは残念ですが、会場で教え子のスピーチを見守っていたら、もっとドキドキしているでしょう。会場まで応援に行った、コロンビアやフィリピンの弁論大会の時はそうでした。

とにかく、やれることは全てやりました。今私にできるのは、祈ることだけです。しかし、私は他の大切な仕事を抱えているので、ゆっくりする暇がありません。そのため、図書室の方に手が回らない状態ですが(申し訳ありません…)、学生が日本へ行けるかもしれない貴重なチャンスなので、今はそちらの仕事も頑張らなくてはいけません。 その仕事というのは、あるプログラムへの応募です。

今月上旬に、ジャパン・リターン・プログラムというNPOから、来年の日本語サミットの募集について連絡がありました(詳しくはこちら)。 世界中の国々から日本語を勉強している学生たちを招待して、平和についてディスカッションをするというプログラムです。約1ヶ月の滞在期間中は、日本語の授業や日本文化体験などもあり、学生にとっては素晴らしい経験になりそうな内容です。

応募するには、日本語で自己紹介や平和をテーマに作文を書かなくてはいけないのですが、何と締め切りが今月末!ちょっと時間なさすぎです…それでも数人の学生たちは、日本に行きたいからと必死で頑張っています。私も、誰かこのチャンスをものにしてほしいので、出来る限り作文指導など協力しています。もし第一次審査に合格したら、来月には学生のスピーチを録画して送ったりしなくてはいけません。

最近、私のような人間でも、日本人教師がいるだけで学生の環境はかなり変わるのだなと実感しています。当然、授業で自然な日本語を聞けることは大きなメリットです。それ以外に、今回のスピーチや作文なども、ネイティブが指導するかどうかで、その良し悪しはかなり違ってきます。また、私を通じて、日本へ行くプログラム等の情報が入ってくることも、学生の将来の可能性を大きく広げます。

 

現在、アルメニアには、日本人教師は一人も派遣されていません。家賃さえ払えない給料では、自主的に来てくれる人も中々いないでしょう…日本大使館がない、日本へ行く機会もほとんどないなど、不利な環境にいるアルメニアの学生のために、自分ができる限りのことをやってあげたいと思っています。

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