アレンにしか見えないもの
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いよいよ今日、「アルメニア友の会」の招聘プログラムに選ばれた二人の学生が日本に向けて出発します。わざわざ空港から、「夢を叶えてくれて本当にありがとう!先生!」と電話をくれました。彼女たちの幸せそうな声を聞いて、私も嬉しかったです。日本で素晴らしい思い出をたくさん作ってきてほしいと思います。
ところで、パリでテロ事件が起こってから、FBではプロフィール写真をフランス国旗の色にしている人が多いですね。犠牲者への追悼ですが、私はどうも違和感を感じます。同時期にレバノンでも大規模なテロが発生したのに、フランスばかり注目や同情が集まるのはおかしい!という理由からではありません。(確かにおかしいとは思うけど…)
もちろん加害者の行為を認めるつもりなど毛頭ありませんし、犠牲者や遺族のことを思うと私も胸が痛みます。ただ、どうしようもない自然災害と違って、今回は同じ人間が引き起こしたテロ。そこには根深い原因があるはずで、安易に一方の側に肩入れしたり、同調したりすることに危うさを感じるのです。
パリの悲劇を残虐なテロと非難するのであれば、アフガンやパキスタン、中東で毎日のように米軍などが行っている爆撃も、多くの無関係な市民を巻き込んでいるので同じことです。他国の悲惨な出来事に共感する感受性は大切ですが、そこで終わるのではなく、多角的に物事を見る視点も大切ではないかと思います。
さて、土日はぶっ通しで家庭教師の授業をしたので、最後は疲れ切ってフラフラでしたが、逆に「頑張らなあかん!」と気合が入ったのか風邪も大分良くなりました。アレンも元気になって、今週から楽しく幼稚園に通っています。
そのアレンが、ある晩に不思議な行動をしました。おもちゃで遊んでいたアレンが、急に誰もいない方向を指差して、「パピック!」と言い出したのです。パピックはお爺ちゃんを意味するアルメニア語。その方向に落ちているおもちゃが欲しいのかと思って取りに行こうとすると、「パパ!いやー!」と叫んで拒否。そして、またジーッと同じ方向を見つめながら、「パピック!」と繰り返します。だ、誰もおらんのやけど…
私も妻も意味が分からず見守っていると、途端に興味をなくした様子で、またおもちゃ遊びを始めました。「パピックはどこ?」と聞いても、アレンはおもちゃで遊びながら「いない」と答えるだけ。一体なんやったん?子供は、大人には見えないものが見えたりするって聞いたことありますが、あの時アレンには本当にお爺さんが見えていたんでしょうか…
子育てしていると、小さい子供には私たちが理解できない独自の世界というか、宇宙みたいなものがあると感じることがあります。今回の不思議な現象も、結局そういうことなのかもしれません。でも、ちょっと怖いから、あんまり変なこと言わんとってな、アレン!
力士の人形で遊ぶアレン。生きていると思っているかのように話しかけたりしますが、息子には実際そう見えているのかもしれませんね。
- [2015/11/17 17:59]
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