時には厳しく!それも教師の仕事
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今日はポカポカ陽気ですが、我が家は一昨日から暖房をつけました。義祖母がずっと体調を崩しているし、実は息子アレンもまた病気になってしまったからです。せっかく元気になって幼稚園通いを再開したと思ったら、二日目にまた目が腫れて、風邪も引いてしまいました。
本人は至って元気そうなんですけど、他の子にうつらないよう幼稚園はお休みさせています。「幼稚園に通い始めてすぐは病気によくなる」と聞いてはいましたが、確かに大変です。まあ、こうやって免疫力がついていくのでしょう。とにかく、来週から幼稚園に行けるよう早く元気になってほしいと思います。
おしゃぶりを見つけて、なぜか急に口に加えだすアレン。小さい時に一度も使わなかったのに、どうして今?でも可愛らしかったです。
さて、昨日は国立大学の中間テストだったんですが、そのテスト中に厳しく学生たちを叱りつけました。机を強く叩いたので、いまだに少し手が痛い…というのも、言語大学同様にカンニングがひどかったからです。他の学生のテストを見たり、近くの学生に聞いたり、日本だったらあり得ない状況です。
アルメニアで6年も教師をやっていると、この無法状態には慣れてしまうので、あまりひどくならないよう時々注意しながらテストを見守っていました。しかし、ある女子生徒が、なんと携帯でテスト用紙の写真を撮るのを見つけました。もちろん目的は他の学生に自分の答えを教えるため。こんなカンニングは初めてのこと…
これはさすがにアカンやろ!ということで、アルメニア語で叱りつけました。彼女に「なんでテストの写真を撮るんだ?学部長に報告するぞ!」と言うと、写真を撮るよう頼んだ男子生徒が名乗り出て、「分からない言葉をいくつか知りたかっただけで…」と言い訳し始めました。私が腹立つのは、こういうアルメニア人の言い訳ばかり多くて謝らないところ!
「悪いことしたんやろ!言い訳する前に、まず俺に何を言わなあかんねん!?」と詰め寄ると、女子生徒も男子生徒も、「すみません…」と日本語で謝りました。でも、私は容赦しません。普段からその二人は態度が良くないし、他の学生たちもカンニングしていたので、「テストの写真を撮るな、悪いことしたら謝れなんてアホな注意をされて、お前らは幼稚園児か!今度は許さへんぞ!」と、机をバーンと叩いて叱りました。みんなビビッて、それからはずっと静かだったし、質問も恐々していましたね。
と、ここまで読むと感情的な話に思うかもしれませんが、実は半分ぐらい意図的にやっています。時にはこうやって学生を厳しく叱りつけなきゃいけないんですよね。基本的に楽しく授業をするよう心掛けていますが、先生・学生という上下関係があやふやになるのは良くありません。そうなると、学生は怠ける一方だし、年上や先生を尊敬するという当たり前のこともできなくなります。
なので、目に余るようなことがあれば、敢えて厳しく接するようにしています。正直、私だって学生に嫌われたくはないし、叱るのはかなりエネルギーを使うので疲れます。それでも、人に何かを教えて指導する立場になると必要なことなので、これも大切な仕事だと割り切るしかありません。
ちなみに、こっぴどく叱られた学生たちは、テスト後もずっと「すみません…」と謝っていました。学部長に報告してほしくないという下心もあるでしょうが(鼻っからチクる気などないけど)、私を怒らせると怖いということも分かったはずなので、当分は真面目になってくれると思います。
- [2015/10/24 20:43]
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