アルメニア大統領がトルコを訪問 

アルメニアのサルキシャン大統領が、南ア・ワールドカップ予選のアルメニア対トルコのサッカー試合を観戦しにトルコを訪問しました(こちら)。試合は、2-0でアルメニアがトルコに敗れましたが、無事に両国の大統領は試合観戦と会談を終えたようです。

国交樹立への流れを後押しするためのトルコ訪問。しかし国内では、この関係正常化に対して強い反発があり、議会での批准が難航する可能性もあります。アルメニア人にとって、過去の虐殺問題を無視したまま、トルコと手を組むなんて耐え難いことなんでしょう…

では国交がない今、アルメニア人がトルコに行くことが全くできないのか…というと、そうではありません。実は結構アルメニア人は、トルコへ行き来しています。エレバンとイスタンブールを結ぶ直通バスも運行されていますし(グルジア経由で2日かかるけど…)、物が豊富で安いトルコに買出しに行き、それを売って生活している人たちもたくさんいます。

またトルコには、現在も5万から7万ものアルメニア人がおり、その多くはイスタンブール周辺に住んでいます。先月も、イスタンブールから遊びに来たという、トルコ在住のアルメニア人のグループに会いましたが、彼らは今回の和解交渉について、どのように感じているのでしょうか…

 

トルコのギュル大統領は、「我々が歴史を築く」と語ったそうです。1世紀に及ぶ断絶関係を乗り越えて、今後どのように両国の新たな歴史が築かれていくのか…しっかりと見守っていきたいと思います。

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