息子に引き継がれるギター 

昨晩、ユーロ2016予選のアルメニア対ポルトガル戦がエレバンで行われました。アルメニアは先制点を奪う健闘を見せましたが、C・ロナウドがハットトリックの大活躍をし、結局3-2でポルトガルの勝利に終わりました。

試験も終わって間もなく夏休みに入るこの時期、いつも大学からある署名を求められます。それは、「もうすぐ契約が切れることを了承します」という署名。雇用契約が夏に切れるのは毎年のことで、教師のほとんどは新学期が始まる9月に契約を更新する非常勤の立場です。なので、普通に署名しようとしたら、いつもと違うことが…

毎年7月末までだった契約期間が1ヶ月前倒しされて、6月末になっていたんです。今までは雇用関係のない8月だけが無給だったのですが、これだと7・8月の二ヶ月が無給に!まあ、7月は大学に全く行かないので不労所得みたいなものでしたが、月たった50ドルの超薄給なんですから、せめてボーナス代わりに出してくれてもいいと思うんですけどねえ…

こうやって給料は安いままなのに、物価だけは高騰する一方です。電気代がまた値上げされるという話もあり、そうなると多くの物が高くなるはず。エレバン中心部には高級でお洒落なブティックやカフェが増えていますが、それらの恩恵を受けるのはほんの一握りの富裕層。一般の人たちの生活は年々苦しくなるばかりです。ハァァ…

さて、私は高校時代からギターが趣味で、バックパッカーとして世界を放浪していた時もギターを持ち歩いていました。当時持ち歩いていたのは、15年前にイスタンブールで買ったギター。小さめのクラシックギターにスチール弦を張ったもので、移動が続く旅行には最適だったので勢いで買いました。当時のレートで40ドルぐらいだったような覚えがあります。

ギターを手にしてからは、旅が一層楽しくなりました。やはり音楽に国境はなく、まさしく世界共通語。ギターを持っていると誰かしらが声を掛けてくるし、適当に何か弾くだけでも地元民と打ち解けられます。旅行者が集まった時も、音楽があれば盛り上がります。言葉を超えたコミュニケーションツールとして重宝しました。今も授業で日本の歌を教える時に、ギターは大変役に立っています。

実は、春に帰国した際に、実家で埃をかぶっていたそのギターをアルメニアに持って帰ってきました。小さくて軽いし、息子の遊び道具にいいだろうと思ったのです。先日、弦を張って息子に渡すと、面白そうに弾いていました。時折バンバン叩いたりして手荒く扱いますが、もうボロボロなので気になりません。

若き日の旅を共にした、自分にとって思い出深いギターを息子が触っている姿は、何だか感慨深かったです。たかがギターとはいえ、「こうやって親から子へ引き継がれていくんだなあ…」などど真面目に考えてしまいました。音楽は人生を豊かにする素晴らしいもの。息子がもう少し大きくなってから、ギターを教えたいと思います。

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南米チリの安宿で、ハーモニカやオカリナを吹くイスラエル人旅行者とセッションした時の写真。当時28歳だから13年前ですね。

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新しい弦を張ったギターを面白そうに触るアレン。できれば息子もギターを覚えてほしいですね。

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