舞台「藪の中」 

これも7月下旬の話ですが、学生たちと演劇を見に行きました。芥川龍之介の「藪の中」。アルメニア人によるアルメニア語の劇ですが、これならストーリーも分かるし、どのように演じられるのか興味がありました。小さな劇場だったので、料金は1000ドラム(250円ほど)と安かったです。多くのアルメニア人が詰め掛けて満席でした。

さて、肝心の舞台は…いきなり太鼓をドンドコ叩く男たちが現れて、空手の型を始めたり、真っ白に顔を塗りたくった着物姿の女性たちが、大きな扇子を持って踊ったり…うううん、ちょっと日本を勘違いしているし、大体これってストーリーと関係ない。

しかし本筋に入ると、原作にほぼ忠実に演じられていました。出てくる女性たちが、顔を真っ白に塗りたくっていたり、合掌して挨拶をしたりと、変な「芸者」のイメージでしたが…

1時間ほどの短い舞台でしたが、ちょっと日本を勘違いしている所も新鮮で面白かったです。まあ、アルメニア人の日本に対するイメージって、今も大体こんなもの。外国人が作る日本料理だから本物と違って当然という風に思えばいいんです。

しかし、一緒に見に行った学生たちは、ストーリーが難しくてよく分からないと言っていました。誰が真実を語っているのか、正に真相は「藪の中」…というのが醍醐味なんですが、逆に話の結末が見えず難しかったようです。

 

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左は、舞台「藪の中」のポスター。オペラ・ハウス周辺には、いつも舞台やコンサートのポスターがたくさん貼られています。右は舞台の様子。ちょっと本当の日本と違うんですけど・・・でも、日本の小説を基にした演劇が見れたのは嬉しかったです。

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