日本とアルメニア、どちらがいい? 

朝晩は冷えますが、それでもマイナス1,2℃ほどで、例年よりずっと暖かいです。このまま冬が終わってくれると有難い。というのも、光熱費を抑えられるのでマジで助かります。真冬の暖房費は日本より高くつきますからね…

さて、昨日大学の授業で、「行きます」「来ます」などの動詞を導入しました。その際に、私が過去に約90ヶ国を旅したと話したら、学生たちはみんな目を丸くして驚いていました。私はてっきり話したことがあると思っていたのですが、昨年秋から教え始めたクラスだったので、学生たちにとって初めて聞く話だったようです。

そりゃ、90なんて数字を聞いたら驚きますよね。いつもの如く、そこからは「どこが良かったか?」「どのぐらい時間とお金が掛かったか?」と次々に質問が上がります。そして誰かが、「それだけ世界中を旅して、なぜアルメニアに住むことにしたのか?」というお決まりの疑問を口にしました。

私はいつも、「自分の運命だったから」と答えます。だって、本当にそうなんです。これだけ旅すれば、居心地のいい国や面白い国は他にもたくさんあり、別にアルメニアがベストだったから住み着いた訳ではありません。いろんな偶然に導かれて、この国に辿り着いたんです。その経緯については、過去の記事をご覧ください。(こちら)

その後、「日本とアルメニア、どちらがいいか?」と学生に聞かれました。これもよくある質問で、「なんで豊かで発展した日本ではなく、アルメニアに住んでるのか?」と、私の選択が全く理解できないという感じで聞かれることも多々あります。まあ、どちらも長所・短所があるので、簡単にどっちがいいとは答えられません。

ただ、アルメニアの方がのんびりしているし、何より自分にとって大切だと思えるものがあるような気がするんです。その大切なものとは、強く温かい家族や人との繋がり。子供ができてからは、一層その大切さを実感しています。もちろん同時に、何でもあって便利な日本の素晴らしさも痛感しますが…

正直ここの暮らしは経済的に楽ではありません。子供がいる今は余計に大変です。でも、家族が寄り添って助け合うのが当たり前のアルメニアでは、日本よりもっと精神的に幸せに暮せている自分がいます(ただ能天気なだけかも…)。何度かブログで書いたように、ここの教育に対する不安は大きいですが、子供にはたくさんの愛情と触れ合いの中で育ってほしいという気持ちがあります。

本当に経済的に立ち行かなくなったら、家族のためにも、ここで生きていくかどうか検討せざるを得ないでしょうし、人生はいつ何が起きるか分かりません。しかし、今はアルメニアに根を張って暮らしていきたいと思っています。

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1歳の誕生日にプレゼントしたレゴで上手に遊び始めたアレン。高いタワーを作ろうと頑張っています。


私のギターと義祖母の手拍子に合わせて踊るアレンの動画。大変なことも多いですが、こんな家族の笑顔が明るくしてくれます。

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