未来のための投票
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今日、日本では衆院選挙ですね。アルメニアには日本大使館がないため、私は在外投票もできません…来年ここにも日本大使館が開設される予定なので、来年もし選挙があれば投票できますけどね。
日本の選挙って、投票前にほとんど空気やムードで結果が決まっていることが多く、今回も自民党圧勝という結果が大方の予想です。まあ、野党はあまり存在感がないみたいですし、イマイチ争点がはっきりしないとも言われていて、このままだと本当に圧勝でしょう…
海外に住み、今回投票できない自分があまり偉そうに言えませんが、選挙は今後の政権を決めるだけではなく、日本の将来の行く末に大きく影響するもの。やはり選挙に参加できる方は、マスコミの報道やムードなどに流されず、よく考えて投票してほしいと思います。そう考えた時に思い出すことがあります。
約8年前、デンマークに友人を訪ねて行った時の話です。その時は友人夫婦のお宅にお世話になっていました。私と同じ元バックパッカーだった二人とは中国で知り合った仲。デンマークで再会した時は、結婚して二児の親になっていました。
彼らが住む北欧デンマークは、福祉が大変整った国として有名です。しかし、そのために税金も異常に高くて、消費税25%、所得税は50%以上!車購入に掛かる税金は何と180%らしいです。日本の消費税アップなんて可愛らしく見えてきますね。
その夫婦に、「デンマークの税金や物価は高いと思う?」と聞くと、すぐに「もちろん高いよ!」と呆れた顔で答えが返ってきました。しかし、彼らは続けて、「でも、それが社会にちゃんと還元されて、例えば教育や医療が無料だから、子供を持つことにも前向きになれる。僕たちは世界中を旅行したけど、自分たちの国はとても住みやすいと思う。この社会を子供や孫の世代にも残していきたい。そのためなら、もし今より税金が上がったとしても払うよ」と言いました。
当時、日本は第一次安倍政権時代で、「美しい国」という本が売れたり、愛国心教育という言葉が盛んに使われたりしていました。しかし、私はその友人夫婦の話を聞いた時、これが愛国心というものじゃないか…と気づかされたように感じました。
盲目的に自分の国は素晴らしいとか、他国と比較して優れていると誇ることではなく、「自分たちの国は住みやすいし好きだ、この社会を維持すために努力する、そして未来の世代により良い社会を残していきたい」 そう自然に思えることが真の愛国心だと思うのです。
もちろんデンマークにもいろいろ問題がありますが、国民の多くは少しでも良くしようと常に政治に関心が高いです。だから投票率も毎回90%以上だそうです。日本もデンマークも、選挙が国民にとって最も大切な政治参加の手段であることは同じ。自分たちの未来のためにも、まだ少し時間がありますから投票に行ってみてください。
自分も子供ができて、彼らの世代のために何ができるか考えたりします。やはりより良い社会を残したいと思いますし、その責任は私たちにあるのです。
- [2014/12/14 17:45]
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