アルメニア人のアイデンティティー 

ここで会ったアルメニア系カナダ人は、自分の故郷アルメニアにとても落胆していました。彼は、この国と人間に対して、いろいろと批判的でした。

「道や公園の木を切り倒して、必要以上にカフェやブティックを作って、それを豊かさだと勘違いしている」 「この国の人間は、いい車に乗りたい、新しい携帯を持ちたい、そんな欲望にかられて、人を蹴落とすことも厭わなくなった」 「若い連中は本や新聞も読まず、携帯をいじったり、酒を飲んで、くだらない会話ばかりしている」などなど…

それでも彼は、妻になる女性を探すという目的もあってアルメニアに来ていました。そして、まともな仕事があって、ちゃんと生活ができるなら、アルメニアに住みたいとも言っていました。矛盾しているように思えますが、やはりアルメニア人としてのアイデンティティーは捨てられないようです。

「アルメニア人はトルコに虐殺されて、世界中に離散した。アルメニア人と結婚しないと、アルメニアの純血が絶えてしまう。それに、同じ言語や宗教を持った人と結婚した方がいいだろう」と、彼は言っていました。アルメニアに住む私の友人も、同じことを言います。

民族主義的だ、閉鎖的だと言えばそうかもしれませんが、過酷な民族史を持つアルメニア人にとって、自分たちの純血やアイデンティティーを守ることは、今も大切なことなんでしょう…

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