移民から見たアルメニア 

もう2ヶ月前の話ですが、通りを歩いていると、突然「日本人ですか?」と声を掛けられました。「えっ、はい!」と反射的に答えて、振り向くと、アルメニア人らしき男性。「日本語が分かるんですか?」と聞くと、「少し」とまた日本語で答えました。

彼はカナダ在住のアルメニア人で、日本に英語教師として3年間住んだことがあるのだそうです。今は中学校教師で、夏休みに故郷アルメニアに遊びに来ているとのこと。その時はお互い用事があって、すぐ別れましたが、翌日に偶然再会して、その晩アルメニアの民族舞踊のショーに行く約束をしました。

さてショーに行くと、隣に座っていた男性はイラク在住のアルメニア人。その後、三人で飲みに行くことになりました。彼らは、カナダ、イラクと全く違う国籍なのに、アルメニア語で会話をします。世界中に離散したアルメニア人ですが、今も自分たちの言語を守り通しているからです。彼らは、「トルコの虐殺のお陰で、世界中でアルメニア人に会える」と皮肉っぽく言いました。

アルメニアの人口は300万ほどですが、海外には800万以上のアルメニア人がいます。そのアルメニア系移民の二人から、いろいろ興味深い話を聞けました。故郷アルメニアが彼にはどう映っているか、今住んでいる国で人種的また宗教的な差別はあるかなどなど…

カナダの彼は、「このままでは、いつかこの国は消えてしまう」と言って落胆していました。「独立時、自由だ!民主主義だ!市場経済だ!と、人々は喜んだ。しかし、今は一握りの人間が富を牛耳って、多くの人にはろくな仕事がない。これが望んだ豊かさか…ソ連時代の方が生活レベルはずっと高かった。資本主義に蝕まれて悪くなる一方だ」 そう歯痒そうに語りました。

その話を聞いて、「やはりアルメニアもか…」とあまり驚きはしませんでした。世界中を旅した時も、コロンビアやフィリピンに住んだ時も、資本主義や貧困の問題について、嫌というほど考えさせられたからです。アルメニアについて、そういう側面からも深く知っていきたいと思っています。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://armeniajapan.blog54.fc2.com/tb.php/57-cdcfe4c2