長男アレンの洗礼式
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昨日5月9日は対独戦勝記念日で休日でした。恐らく市内では、それを記念していろいろと式典が行われていたでしょう。
さて、今週水曜に長男の洗礼式を行いました。妻が「ゴッドファーザーになってくれるといいなあ」と思っていた日本人会の元副会長夫妻が、わざわざ香港からアルメニアに飛んで来てくれました。大好きな二人にまた会えて本当に嬉しかったです。
しかし、まさかお別れから1年経たずにアルメニアで再会できるとは夢にも思いませんでした。長男が大好きな二人をここに呼んでくれたようなものですからね。まだ生まれて7ヶ月なのに親孝行な息子です。二人が来てくれたお陰で、素晴らしい洗礼式となりました。今日はその様子をご紹介します。
洗礼式は、私が洗礼を受けて結婚式も挙げた近所の教会で行いました。まずゴッドファーザーの奥さん(元副会長)が長男を抱いて、神父が神に祈りを捧げます。その時に神父は手にした十字架で水を祝福して清めます。次にゴッドファーザーが、「信仰と希望と愛と洗礼:洗礼を受け、義とされ、悪から解き放たれて、神に仕えます」という言葉を3回唱えます。
もちろんアルメニア語で言うのですが、アメリカ人の元副会長のご主人はアルメニア語ができないので、アルファベットで書かれた紙を一生懸命読んでくれました。
ご主人もクリスチャンとはいえ、アルメニア語のお祈りの言葉なんて知りません。息子のために頑張って3回読んでくれました。
そして、神父が聖水で息子の顔などを洗い、顔や手、足など体の13箇所に聖油をつけます。聖油は神の刻印だそうです。最後に、ゴッドファーザーが事前に用意した十字架のネックレスを聖水で濡らして息子の首に掛けます。これでめでたく洗礼が完了し、長男はアルメニア正教徒となりました。
まだ何も分からない息子が、神父の十字架を面白そうに触ったり聖油を美味しそうに舐めたりして、時折笑いが起こる和やかな雰囲気の式でした。
習慣で洗礼式の日にお祝いのパーティーを開くのですが、偶然にもゴッドファーザーになってくれた元副会長のご主人の誕生日でもあったので、夜にレストランで盛大にお祝いをしました。みんなでたくさん飲んで食べて踊って、本当に楽しい時間を過ごしました。ちょっと飲みすぎて踊りすぎたようで、翌日は体がだるかったですが…
ケーキを用意して、ご主人の誕生日もお祝いしました。ちょうど洗礼式と同じ日なんてすごい偶然!ダブルでめでたかったです。
その翌々日に聖油を洗い流す儀式を行いました。ゴッドファーザーの奥さん(ゴッドマザー)が聖油を洗い流すのですが、それまでは息子にキスをしたり入浴をさせてはいけません。昨日また元副会長夫妻に家に来てもらって、この儀式を執り行いました。
洗礼式で教会からもらったロウソクに火を灯し、息子の頭を東の方向に向けて元副会長が入浴させます。最後に、祝福しながら3回お湯をかけて儀式は終了です。この時に使った水は木の根元に流すのが習慣で、我が家の庭にある桜の苗木にかけました。その後は、みんなで楽しく食事をしました。
二人にはゴッドペアレンツになってくれたお礼にプレゼントをお渡ししました。
洗礼はいつ行ってもいいのですが、誰にゴッドファーザーになってもらうかは重要です。信仰生活の導きをするなどの本来の役割は今は薄れていますが、やはり人間的に信用でき尊敬できる人になってもらいます。そういう意味で元副会長夫妻は最高の二人でした。
私たちの大切な友人、そして理想とするカップルです。そんな二人が息子のゴッドペアレンツを務めてくれて、私たちと友人以上の関係になってくれたことが何より嬉しかったです。息子は本当に幸せ者だと思います。遠路はるばる香港からアルメニアに来てくれた元副会長夫妻に心から感謝します。
素敵な二人が息子のゴッドペアレンツになってくれたお陰で、私たちにとって一生思い出に残る素晴らしい洗礼式となりました。本当にありがとうございました!
- [2014/05/10 19:47]
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コメント
お歳が近いこともあり、いつもブログ、興味深く読んでます。
ご長男くんのご受洗、おめでとうございます。^_^
たくさんの祝福がありますように。
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