アルメニア虐殺記念日 

少し天候が不安定ですが、晴れたときの太陽はけっこう眩しくて紫外線も強いです。一昨日はその陽の下に2時間近くいたので、顔を日焼けしてしまいました。

というのも、アルメニア人虐殺記念日の4月24日、毎年のように慰霊碑に献花しに行ってきたのです。今年は99回目の虐殺記念日で、私はアルメニアに住み始めてから5年連続で訪れています。そういえば、初めての時も妻と一緒でした。当時はただの友人でしたが。

ちょうど日本から来られている方と一緒に行ったんですが、人が多くて歩き始めてから慰霊碑にたどり着くまで時間が掛かってしまいました。来年は100周年ということで、かなり大きな式典が開かれるでしょうし、海外の要人やアルメニア系移民も多数訪れるはずです。来年は行くかどうかちょっと悩みますね…

さて、日本ではあまり知られていないアルメニア人虐殺とは、オスマントルコ帝国領内に住んでいたアルメニア人の多くが強制移住や虐殺によって死亡した事件のこと。4月24日が記念日とされているのは、1915年のその日、イスタンブールで起こったアルメニア系の著名人らの逮捕・追放事件が、大虐殺の契機となったと考えられているからです。

トルコ政府は計画的な民族浄化ではないと虐殺の事実を否定しており、この歴史問題が原因で、アルメニアとは正式な国交がなく国境も閉じられたままです。

今年は記念日前日に、トルコの首相が初めて哀悼の意を表す声明を出しましたが、やはり虐殺ということは認めておらず、アルメニア政府は「巧みに虐殺を否定・隠蔽する内容だ」と答えました。まあ日本も、常に韓国や中国と歴史認識を巡って揉めていますからね…簡単に解決できない問題であることは良く分かります。

しかし、いつまでも対立して国境も閉じたままというのは、お互いにとって良いことではないように思います。所詮、第三者的な意見かもしれませんが、少しでも両国が歩み寄る糸口を見つけてほしいと願います。

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慰霊碑は小高い丘の上にあり、中腹ぐらいからすごい人で少しずつしか進めません。

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暑いし長時間人ごみの中にいるのは疲れましたが、アララト山はとてもきれいに見えました。

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1時間以上かかって、やっと慰霊碑の前まで来ました。この日じゃなければ、普通に歩いて15分ほどの距離なんですけどね…

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が、慰霊碑の中もすごい混雑…どこまで行っても人、人、人。

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何とか慰霊碑中央までたどり着き、今年も無事に献花できました。しかし、来年の100周年は一体どんなことになるんでしょうか…

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