軍隊の日でした 

暖かくなったと思ったら、また少し寒くなってきました。まだ1月末ですから、確かにこのまま冬が終わるわけないですよね。それでも最高気温は0℃以上あるので、雪はどんどん解けています。滑る心配はないけど、道がドロドロで歩きにくい…

さて、昨日1月28日は「軍隊の日」で休日でした。国を守る軍隊に敬意を払う日で、今年は例年より愛国心が高揚しているような気がしました。というのも、最近隣国アゼルバイジャンとの緊張が高まっているからです。先週ナゴルノ・カラバフ共和国の境界線で発生した戦闘で、若干20歳の兵士が亡くなりました。(今日のニュースによると、昨日また銃撃されて兵士が一人亡くなったらしい…)

この兵士には、国の英雄として勲章が贈られ、国防大臣も出席して厳かに軍葬が行われました。フェイスブックなどでは、彼を追悼する書き込みが多数されています。国の戦争で亡くなったのですから、丁重に葬ってあげるべきだと思います。

しかし…今更何をしたところで、彼が生き返ることはありません。一生懸命に育てた息子を失った親の気持ちを考えるとやり切れません。自分にも子供がいる今は、心底そう思います。「もし息子に同じことが…」と想像しただけで、胸が締め付けられそうになります。

隣国との紛争を抱えたアルメニアでは、成人男性はみな2年の兵役義務があります(私の息子は日本国籍もあるので兵役義務はありません)。アゼルバイジャンとの国境近くの危険地帯に送られた場合、今回のように戦死する可能性もあります。時には、戦闘以外の不審死も起こります。

しかし、そうやって幾つもの尊い命が犠牲になった先に、一体何があるのでしょうか…残念ながら、この紛争が近い将来終わるとは思えません。きっと同じような悲劇が延々と繰り返されるだけでしょう。多くのアルメニア人もそう感じていますが、それでも息子や兄弟を戦地に送り出し、時には愛する彼らの死に直面しなければいけないのです。

こんな状況にはもう慣れてしまったと思っても、若い兵士の死亡事件を見聞きすると、改めて戦争の残酷さや理不尽さを痛感します。自分の子供が大きくなる頃には、少しでも平和になっていてくれればと願わざるを得ません。

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子供たちには、争いなどない平和な社会で生きていってほしいと思います。

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