アルメニアの教育は大丈夫か… 

最近晴れ間が広がって、少し暖かくなってきました。といっても、最高気温はまだ0度ぐらい…しかし、天気が良いと寒々しい感じはしませんね。言語大学のの苗木のためにも、このまま暖かくなってくれればと思います。

DSCN8815armenia14-1-18.jpg 
今年の厳しい冬も頑張って乗り切ってほしいですね。

さて、今大学は冬休みですが、昨日一人の女子学生にテストをするためだけに大学に行ってきました。そして、結局その学生はテストを受けることなくパスしました…ヘッ?!何それ??? ですよね。

過去に何度かブログに書いていますが、アルメニアの大学では落第というのがほとんどありません。授業料さえ払っていれば、進級して卒業できてしまいます。昨日の学生も例外ではありませんでした。しかし、テストも受けずにパスさせてしまうというのは初めてです。

その学生というのは、過去に日本語のクラスにいましたが、とにかく不真面目な上に態度も悪く、ずっとひらがなもろくに書けない状態で、毎回再テストを受けていました(どうせ通さないといけないので形だけのテスト)。一度は再テストに筆記用具さえ持参せず、「先生、ペン貸してください」と言う始末…

その後、彼女は結婚して子供が生まれたので休学していましたが、去年復学したようです。とりあえず卒業のために日本語も及第点を取らないといけないということで、大学事務所の指示でテストだけ受けさせることになりました。どうせ何も書けないのに受ける意味あんのか?というか、こんな状況を許す大学のシステム自体どうなん?

で、1回目のテストは案の定何も書けず、2回目の最終テストには来ませんでした。なんせテストの時にしか現れないから、私も彼女の存在をすっかり忘れていて、「これでテストも全部終わったぞ-」とホッとしていたら、突然大学から「その学生のためにテストをしろ」と連絡があり、仕方なく昨日行ってきました。

いつもの如く形だけのテストをして帰るつもりでしたが、成績を書くリストに彼女の名前がない。どのように処理していいのか分からず、学生と一緒に大学事務所に問い合わせました。その際に、「テストしても、どうせ彼女は何も書けないけどね」と話したら、テストせずに及第点を与えるよう指示されました。

まあ、形だけのテストしても時間の無駄だし、どうせ通さなきゃいけないので、渋々指示に従うことにしました。「こんにちは」「ありがとう」ぐらいしか知らない学生が、最後のテストも免除されてあっさり卒業が決定したのです。めでたし、めでたし…って、こんなん大学と呼べんやろ!

挙句の果てに、その学生の態度もひどかった。私が及第点をつけるのを確認したら、サッサと帰ろうとします。これにはさすがに私も大学職員も呆れて、「君のために、わざわざ先生が大学に来たのに何も言わないのか!」と叱ると、面倒くさそうに「サンキュ-」。ハア、もうどうでもええわ…

恐らく彼女は、他の科目も似たような流れで及第点をもらったでしょう。こうやって勉強せずとも卒業できてしまうのでは、学生が傲慢になるのも仕方ないか…一応フォローしておくと、この学生はかなり人間性に問題がありますが、他の学生の多くは素直ないい子たちです。とにかく、こんな酷い学生でも取れてしまう大卒資格にほとんど価値はない気がします。

アルメニアの教育、マジで大丈夫か…子供がいると余計に心配になってきます。

DSCN8821armenia14-1-18.jpg 
まだ先のこととはいえ、子供の教育は、親にとって大事な問題です。

コメント

こりゃアルメニアの将来は暗いですな
教育がこんな状態では
有能な人材も生まれにくいでしょうに

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://armeniajapan.blog54.fc2.com/tb.php/505-995f2eb8