学生の置かれた環境 

先週から大学の授業が始まりました。学生は、勉強する動機も純粋で、レベルも高く、とても教えがいがありそうです。しかし、彼女たちがいい学生であればあるほど、悲しくなってきます。それは、学生の置かれた環境がとても厳しいからです。

まず大学の環境が良くありません。初日に驚いたのは黒板。教室に入って、「あれ?黒板がないぞ…」と思ったら、レストランで「本日のメニュー」とか書くようなA3ぐらいの鉄板が掛かっていて、横に石灰の塊のようなものが置かれています。

な、なんと、その鉄板が黒板!その石灰の塊で書いてみましたが、ほとんど見えません。自己紹介の時、何度も文字をなぞって自分の名前を書きました。よくこんな環境で勉強しています(教える方も大変ですが…)。感心すると同時に、学生が可哀相になりました。

また、一生懸命に日本語を勉強していても、使う機会がほとんどありません。日本人がいないのは仕方ないとして、とにかく日本の情報が少なすぎます。学生に聞いてみると、世界中で人気のある日本のアニメやマンガでさえ、ほとんど知らないと言います。

何より可哀相なのは、大使館もないので、日本へ行くのがとても難しいということです。ただでさえ貧しい国なので、普通の人が日本へ行くなんて無理。学生たちが在学中に日本へ行くのはまず不可能です。それでも学生たちは、「日本へ行きたい!」と目を輝かせて言います。こんなに頑張っているのになあと、悲しくなってきます。

そういう国はアルメニアだけではありません。しかし、私は縁があって、アルメニアで日本語を教え、図書室を開設する活動をやっています。学生を日本へ行けるようにするのはすぐに出来ませんが、今の厳しい環境を少しでも改善したいと思っています。

 

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教室にある黒板代わりの鉄板。小さすぎるし、表面がザラザラで、書いた文字はほとんど見えません。こんな環境で、どうやって教えるんでしょうか…仕方ないので、持ち運べる大きさのホワイト・ボードを買おうと思っています。アルメニアで教えるのは大変です。

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