日本フィギュアの練習見学

やっぱり米国はシリアを攻撃する流れになっていますね…化学兵器を使用したのは反体制側という情報もかなり出ているのに、「シリア政府の仕業に決まってるやろ！」と断定しています。しかし、かなり優勢だった政府軍が、わざわざ国連調査団の滞在中に毒ガスを使うなんて愚行を犯しますかね？

最近いつもシリアのことを書くので、「そんなに関心があるのか」と思われるでしょう。実は、私はシリアには２回行ったことがあり、大好きな国の一つなんです。まだ初代アサド政権時代で、当時からきな臭いイメージがありましたが、実際は治安がよく、歴史や文化もあり、何より人がとても親切でした。

ちょうど良い距離感を保って、礼儀正しく笑顔で接してくれて、こちらが困っていると自分のことのように助けてくれる。そんな人が多かったですね。そのため、旅行者の間では、かなり評判の良い国でした。

そのシリアが、あんなひどい状態になっているのは、心底残念に思います。独裁政治を肯定するつもりはありませんが、一般のシリア人たちが内戦で苦しむ姿は見ていて辛い…更にそこを爆撃するんですか？それが正義？結局、化学兵器使用の真偽なんてどうでもよく、反体制側を支援するのが目的でしょう。

しかし、その反体制側の大半は、実はシリア人ではなく、欧米に訓練された外国人傭兵という話もあります。内戦といっても、背後に大国の陰謀が存在する場合がほとんど。シリアも、その標的にされて戦場になっているだけなのかもしれません。そして、結果的に傷つき全てを失うのは、いつも無辜の人々…

さて、そろそろ今日の本題に入ります。今月２日から４日間の予定で、日本フィギュアスケートの特別強化選手が、エレバンで合宿を行っています。ソチから近く、気候も似ていることなどから、ここエレバンが冬季五輪の合宿地として選ばれたのです。今回は、織田信成、鈴木明子、町田樹、宮原知子ら４選手が来ています。

それで、昨日その練習風景を見学に行ってきました。練習が行われているのは、カレン・デミルチャン・スタジアム。地元では、ハマリルと呼ばれているスタジアムです。行ってみると、日本の国旗も掲げられていて、スケート会場では、確かに選手たちが練習していました！が、直後に休憩…

 
通称ハマリルと呼ばれるカレン・デミルチャン・スタジアム。虐殺記念碑のすぐ近くにあります。正面の彫刻がとてもきれいです。

 
入ってすぐは、何か宇宙的な（近未来的な？）面白い内装になっています。

 
スタジアムの外には、ちゃんと日本の国旗が掲げられていました。

約２０分リンクの整備などがあり、また練習が再開されました。はじめは体慣らし的に和やかな雰囲気で滑っているのですが、次第にジャンプなどを始めて本格的になってきます。やっぱり生で見ると、迫力もスピード感も全く違いますね。ジャンプが成功したときには、自然に「オーッ！」と言って拍手してしまいます。

フィギュアを生で見るのは初めてでしたが、練習とはいえ、本当に見応えありました。フィギュア・ファンが多いのが理解できたような気がします。日本スケート連盟の方々とも、いろいろお話できたし、見に行って良かったと思います。是非とも、日本代表には頑張ってほしいですね。応援しています！

ちなみに、選手たちの写真は撮っていますが、肖像権などの問題があるとのことで、ここに掲載することはできません…今回の合宿のコーチ、元世界選手権王者のステファン・ランビエールも格好良かったんですけどねえ。お見せできないのは残念です。

代わりに、久々に見た言語大学の桜の写真をどうぞ。完全に私の身長以上の大きさになっていました。アルメニアの夏も乗り切ってくれたようです。頑張れ！