サナヒン修道院 

日本は、記録的な猛暑のようですね。しかし、多くの原発が運転停止しているのに、今年は電力不足の話をほとんど聞きません。2年前の夏に一時帰国した時は、「原発が止まって、電力が足りなくなる!」と国中が大騒ぎしていた覚えがありますが…

アルメニアの夏も、乾燥しているとはいえ、45℃前後になったりするのですが、今年はそれほど暑くありません。特に、私が住む地域は涼しくて過ごしやすいです。

妻が妊娠中なので、寝る時も虫除けなどを使わないようにしているのですが(ここに売っているのは体に悪そうですし)、朝晩は少し寒いぐらいなので、今年は蚊もほとんどいません。毎年こんな感じだったらいいんですけどね。

さて、今日は世界遺産にも指定されているサナヒン修道院をご紹介したいと思います。その近くにあるハグパット修道院は紹介したことがあるので(こちら)、サナヒン修道院も、とっくの前に紹介していると思ったら記事がありませんでした。

場所は、アルメニア北部のロリと呼ばれる地域。グルジア国境の近くで、険しい断崖絶壁の岩山が連なった山岳地帯です。ハグパットとサナヒン、この二つの修道院も、それぞれ別の岩山の上に建っています。

観光の基点となるのは、ふもとのアラヴェルディという町。そこから車で15分ほど登っていくと、修道院のあるサナヒン村に着きます。また、ロープウェイで行くこともできます。乗ったことはありませんが、かなり古くて、別の意味でスリル満点だそうです。

開けた場所にあるハグパット修道院と違い、サナヒン修道院は、林の中にに隠れるように建っています。建物は大変立派ですが、少し朽ち果てた感じがあり、逆にそれが神秘的な雰囲気を醸し出しています。

10世紀頃に建設が始まった修道院は、当時アルメニアの宗教文化の中心で、最盛期には500人もの修道士が学んでいたそうです。ちなみに、名前のサナヒンは、「それより古い」という意味です。それというのはハグパット修道院のことで、実際にサナヒン修道院の方が早く建造されました。

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入ってすぐに立派な鐘楼が現れます。

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修道院内部。アーチの柱が美しいです。

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修道院内部のハチュカル(十字架石)。

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柱は大変立派で、美しいアルメニア文字の彫刻が施されています。

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奥の建物は、大図書館だったそうです。当時の文化研究の中心でしたからね。

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建物の屋根に草や木が茂っているのが、何とも味があっていいです。

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美しいレリーフを見ることができます。

私は、13年前に初めて訪れ、今年5月には母を連れて来ました。日本語ガイドの仕事もする妻が一緒だったので、いろいろ説明を聞きながら、観光することができました。本当に美しい場所で、母も気に入っていました。アルメニアに来られたら、是非ここも行ってみて下さい!

コメント

電力不足をあまり聞かないのは
二酸化炭素をまきちらして地球温暖化させながら火力発電を回しているからです。
二酸化炭素排出減少の切り札は原子力発電でしたが
東電の失態のおかげで原子力は使えなくなりました。

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