アルメニアのテレビに出演 

今日で、東日本大震災から2年。我が家は衛星でNHKワールドが見られるのですが、ずっと特集番組をやっています。大切な人を失った悲しみ、仮設住宅や避難所での不便な生活、福島原発の放射能問題など…

少しずつ復興しているとはいえ、たった2年では癒されない傷跡がまだまだ残っています。被災者と被災地のために、心から祈りたいと思います。

先月の専修大学・佐竹ゼミとの交流会で、日本の学生が「花は咲く」という歌を歌ってくれました。これは、東日本大震災のチャリティーソング。日本だと動画が見れないかもしれませんが、とりあえずどうぞ!


出演者は全て、岩手・宮城・福島の出身またはゆかりのある方々だそうです。

ところで先週、現地のテレビに出演しました。あるテレビ局から、「日本の習慣や文化について聞きたい」と急に取材依頼がありました。先日、日本文化セミナーが行われたので、実際に日本人に話を聞いてみようという趣旨だそうです。

過去にもテレビには何度か出ているので、とりあえず承諾して、家に来てもらうことに。午後に背の高い女性インタビュアーが来たんですが、質問の仕方が一方的で、「ちゃんと話を聞いてんのかな?」という印象を持ちました。

「日本の文化や習慣について聞く」と言っていたのに、途中から妻との馴れ初めやプロポーズの言葉などについての質問ばかり…まあ、その方が番組的には面白いんだろうと思い、仕方なく答えていました。

1時間のはずの取材も、予定外の質問が多かった上に、インタビュアーに浴衣を着せたり、箸の使い方を教えたりして、結局2時間近く掛かりました。これを5分ぐらいに編集するとのことで、どうなるのか不安でしたが、やっぱり、「俺が話したことと全然ちゃうやん!」と突っ込みどころ満載でした。

当然アルメニア語ですが、とりあえず放送された番組をどうぞご覧下さい。



まず、私の家に来たら、誰もが靴を脱がなくてはいけないと説明。いや、日本ならともかくアルメニアでは、私も靴で歩き回ってます。そして妻とは、13年前アルメニアに初めて来た時に出会ったことになっています。妻と会ったのは、7年前の2度目のアルメニア訪問時と言ったのに…

更には、その出会いから妻のことが忘れられず、結婚するためにアルメニアに来たという説明が…何度も、「日本語を教えに来た」と言ったのに、どうしても、「愛する女性のためにアルメニアに来た!」ということにしたいようです。だいたい13年前って、妻はまだ11歳の子供…たとえ当時出会っていても、お互い覚えてる訳がない!というか、そんな少女に一目惚れしてたら、ちょっと危ない人でしょ、私!これじゃあ、一途な恋愛じゃなくて、ただの異常な性愛…

これらは番組的に面白くしたいという意図なのかもしれませんが、他にもひどい間違いがありました。例えば、浴衣は「やくた」と紹介されていますし、折り紙は「おりがも」…もう無茶苦茶。ネットで確認とかしないんですかね?

まあ、過去に出た番組でも、似たような誤解や歪曲、脚色はあったので、「またかいな…」という感じで諦めています。こうやって、私や日本のことが間違った形で伝えられていってしまうのでしょうか。ハアア…

コメント

テレビご出演おめでとうございます

お久しぶりです。昨年の夏はお世話になりました。様々にご活躍のようで、ブログをいつも楽しく拝見させていただいております。

>「愛する女性のためにアルメニアに来
>た!」ということにしたいようです。

もう諦めて、そういうことにしたら如何ですか?その方が、奥様も喜ばれますよ。。
 

Re: テレビご出演おめでとうございます

長谷部様

コメントありがとうございます。お久しぶりです。

取材受けている時点で、「どうせまた正確に伝えないんやろなあ…」とは思ってました。しかし、アルメニアで日本語を教えるために、勉強して日本語教師資格まで取ったので、そこはきちんと伝えて欲しかったですけどね。

まあ、それはそれで美談になるかもしれませんが、日本文化の伝え方はただの誤りなので、何とかしてほしいもんです。

それではまた。

お久しぶりです。楽しく拝見させて
頂きました。微力ではありますが私のF/B
のほうで、紹介させていただきます。少しづつでも友好の輪を広げていければと思います。アルメニアの春は美しいでしょうね。いつかは、訪れてみたいです。

  • [2013/03/25 11:54]
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  • conscience1125 渡辺
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