最後の授業 

今日12月21日は、世間を騒がしたマヤ暦の世界滅亡の日でしたね。案の定、何も起こりませんでしたが…しかし、私にとって、ある区切りの日となりました。

というのも、今日は、言語大学4年生の最後の授業だったのです。卒業を控えた彼らは、来年から職業実習などがあるそうで、日本語の授業は今学期で終わり。

本当は来週末まで授業はあるんですが、昨日学生たちに、「来週から、私たちはほとんど大学に来ません!」と言われました。そんな堂々と宣言されても…まあ、休み前にはいつものこと。彼らはすでに冬休み気分ですし、ほぼ予定の範囲は教え終わったので、急遽今週で終わりにしました。

それでも、私は一応大学に来ますけどね。学生が来なくても、教師は予定通り来なくてはいけないのだそうです。面倒くさいですが、仕方ありません。仕事ですから…とにかく最後の授業ということで、何かお別れの歌でも披露しようと思い、オフコースの「さよなら」を歌いました。恋人の別れの歌ですが、「さよなら~」とサビで繰り返すので分かりやすいかと思ったんです。

で、ギターを弾いて歌い出すと、数人の学生が泣き始めてしまいました。「そ、そんな悲しまんでも…」 だって、来月の期末テストでまた会うんですよ。驚いて、一瞬歌うのを躊躇しました。でも、そんなに悲しんでくれるのは嬉しかったですね。

その後は、今まで授業で教えた歌を一緒に歌いました。最後に歌ったのは、「翼をください」 私が最初に教えた歌です。学生にとって初めて覚えた日本の歌。そして、この2年半の間に何回も歌った思い出深い歌でもあります。

言語大学では、日本語はまだ第三言語扱い。新言語を導入する際の大学の方針で、学生たちは、2年次から義務として勉強を始めました。なので、いかに興味を持たせるかが難しかったです。ただでさえ日本語は簡単でない上に、みんな専攻の英語やフランス語の勉強で忙しいですからね…

しかし、日本の歌は、いつも楽しそうに一緒に歌ってくれました。「翼をください」を初めて歌った時の、彼らの嬉しそうな笑顔は今も忘れられません。その歌を、最後にまた一緒に歌えて良かったです。今日歌っている時、私も思わずもらい泣きしそうになりました。

別れ際、学生たちは、「先生の授業は本当に楽しかった!先生と勉強できて良かった!ありがとう!」と言ってくれました。だったら、来週も授業に来てくれよ…まあ、それはともかく、いい学生に恵まれて、私も幸せでした。みんな、どうもありがとう!

第三言語で授業数も少なく、私の力不足で本当に基本的なことしか教えられませんでしたが、学生たちに何かを残すことはできたように思います。いろいろと苦労もありますが、今日のような触れ合いがあるから、日本語教師の仕事を続けられているんでしょうね。これからも頑張りたいと思います。


今日の授業の動画ではありませんが、学生たちが歌を練習している様子です。普段あまり真面目じゃない子も、この時ばかりは楽しそうでした。

さて、明日22日は、香川県・坂出市で光輝里(ひかり)フェスティバルが開催されます。毎年、片岡さんがプロデュースしているクリスマスイベントで、これがきっかけで、片岡さんはアルメニアに関わるようになりました(こちら)

今年は何と、ネットで数カ国を繋ぎ、リアルタイムの学生同士の交流を企画されています。当然、私の学生たちも何人か参加する予定。片岡さんにとっても初の試みなので、どうなるか分かりませんが、きっと楽しいイベントになると思います。

コメント

お久しぶりです。4年生、最後の授業だったのですね。
私が参加させて頂いたのは一瞬でしたが、この動画を見て思わずジーンときました。
私が歌った『さくら』、聴かせてくれた『翼をください』…
社会人となり日常の業務に追われるようになったため、とても新鮮に感じました。
今後も有さんのブログ、楽しみにしています。

Re: タイトルなし

井上君

コメントどうもありがとう。ご無沙汰です。

あの時は、「さくら」を歌ってくれてありがとう。とても上手だったので驚いたことをよく覚えています。

社会人生活はどうですか?やっぱり忙しそうですね。もし長い休みが取れたら、是非アルメニアにまた遊びに来てください。

これからも応援よろしくお願いします。体に気をつけて、仕事頑張ってください。

坂出市に住んでいる33歳の男です。たまたま、このブログに辿りつきました。坂出でこのようなイベントがあったのですね。またイベントがあるなら行ってみたいです。

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