第二の都市ギュムリ
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先日の放送、ご覧頂けましたでしょうか?チェスについてお話しましたが、チェスが必修科目ってすごいですよね。まあ、楽しみながら頭を使うので、子供にはいいかもしれません。日本で将棋や囲碁が必修科目になる日が来るかも…
さて、私がアルメニアに至るまでの経緯を、4回に渡って書きました。あんなに根つめて記事を書いたのは初めてで、少し疲れました。しかし、久々に振り返ることができて良かったです。いろんな偶然の積み重ねですが、その出会いや出来事の一つ一つが、私をここまで導いた訳です。人生って不思議なものですね…
今日はがらりと話題が変わって、最近行った日帰り観光のお話です。
10日ほど前、アルメニア第二の都市ギュムリに行ってきました。妻が通訳している日本人の専門家の方々に同行させて頂いたのです。私はギュムリの町をちゃんと訪れたのは初めてでした。実は、ギュムリというのは、ソ連からの独立後の名前で、以前はレニナカン(レーニンの町)と呼ばれていました。
トルコ国境近くにあり、エレバンから車で2時間ほど。第二の都市といっても、エレバンに比べるとかなり小さいです。24年前の大地震で、壊滅的な被害を受けたことも影響しているかもしれません。今は大分再建されていますが、時折崩れた建物を見かけますし、郊外には家を失った人々のための住宅地があります。やはり、まだ傷跡は残っているんですね…
今回は、ギュムリ郊外のマルマシェン修道院と街中の博物館を訪ねました。マルマシェン修道院は、10世紀に建てられた古い修道院。美しい平野の中に建っているのですが、修道院のすぐ裏は切り立った絶壁。アルメニアの修道院は、こういうロケーションが多いですね。
小さいですが、きれいで雰囲気も良かったです。ツーリストがあまり訪れないからか、静かにゆっくりと観光できます。しかし、ギュムリはエレバンより気温が低い上に、その日は曇り空だったので、外はかなり寒かったです。
マルマシェン修道院。開けた場所にポツンと建っていました。小さいですが、中々見応えありました。
教会内部。
それなのに、引率してくれたアルメニア人の方が、「外で食事しましょう!」と言い出しました。マジ?!ウソでしょ?!と思ったら、「この後は3時ごろまで食事できないから、簡単に食べておいた方いい」と本気でした。結局、寒空の下、みんなで軽い食事をしました。
いやあ、もうメチャクチャ寒かった!温かいスープやお茶でもあればマシですが、サンドイッチと水しかなく、「これ一体、何の修行?!」という状態。他の日本人の皆さんも、当然すごく寒がっていました。アルメニア人やロシア人は、さすが寒さに強いのか、平気な顔していました。
いくら食べておいた方がいいとはいえ、何も外じゃなくても…途中、足先の感覚がなくなってきました。
ブルブル震えながら食事した後は、ギュムリの町に戻り、ギュムリ出身の有名な詩人・作家の博物館や民族博物館、中心部にある教会を見学しました。有名人の博物館は、やはりその人物のことを良く知っていないとイマイチ見応えがありませんね…民族博物館と教会は、けっこう良かったです。
実は、ギュムリに行くと言うと、アルメニア人に「どうして?何にもないよ」と言われて、あまり期待していませんでした。まあ、確かに普通の中都市という感じですが、エレバンとは町や人の雰囲気が少し違っていて、なかなか面白かったです。機会があれば、また行ってもいいなと思いました。
有名な詩人シラーズの博物館。アララト山を題材にした作品を数多く残しました。
有名な作家イサハキャンの博物館。10000ドラム紙幣の顔になっている人です。
民族博物館。ここは小さいながらも、展示品もガイドの説明も良かったです。特に、この遠近感のあるジオラマには、日本の専門家の方々も感心されていました。
ギュムリ中心の広場にある「七つの傷の教会」。名前は、磔刑時のキリストの体につけられた傷に由来しているそうです。
内部はかなり広くて立派でした。日曜だったので、たくさんのカップルが式を挙げていました。
さて、明日の早朝、日本から片岡さんが到着されます。週末には、香川大学の学生たちも来ます。来週初めに、私の勤める言語大学でイベントを開催するためです。
イベントでは、アルメニアで最初の桜の苗木を、大学の庭に植えます!他に、学生の歌や踊り、餅つきなども行います。準備は大変ですが、「アルメニア初の桜植樹」という記念行事ですから、片岡さんたちと協力して頑張りたいと思います。
- [2012/12/06 13:55]
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