第二回コーカサス日本語教師セミナー 

一昨日、グルジアから帰ってきました。けっこう疲れました。というのも、行きも帰りも、バスが国境以外ほぼノンストップで5時間以上走り続けたんです。トイレ休憩さえなし…そういえば、アルメニア側のイミグレが新しくなっていました。グルジア側は免税店もできて更に立派になっていましたね。

さて、目的の「コーカサス日本語教師セミナー」は本当に有意義で、少し無理してでも参加して大正解でした。いろんな国の先生方と知り合えたし、久しぶりにグルジアの友人にも会えたし、素晴らしい時間を過ごせました。

二回目となる今回のセミナーは、トビリシの自由大学で行われました。参加国は、南コーカサス三国とトルコ。去年の第一回目はアゼルバイジャンのバクーだったので、アルメニアからの参加は不可能でした。しかし、グルジアならどの国からでも大丈夫です。

ただ残念ながら、今回アルメニアからの参加者は私一人だけ…他の先生方は諸事情で不参加でした。まあ、それでも遂に、南コーカサス各国の参加者が一堂に会したわけです。そういう意味で、やはり行って良かったです。

セミナーは二日間でしたが、私は初日の夕方に到着したので、二日目のセミナーに参加しました。セミナーでは、簡単にアルメニアの日本語教育の現状を紹介させて頂きました。そして、二人のトルコ人の日本語研究者の発表を聞かせて頂きました。

皆さん、私のアルメニアについての発表を熱心に聞いて下さり、いろいろと質問もありました。普段ほとんど交流がないですからね。あと、トルコ人の先生方の発表も、大変興味深いもので、いい勉強になりました。

DSCN3223armenia12-11-22.jpg 
発表されるトルコ人の先生。とても内容の濃い発表で、いい勉強になりました。

DSCN3232armenia12-11-22.jpg 
セミナーの後は、トビリシの街を少し観光しました。12年前の街並みを知る私にとって、今はカジノや近代的な建物がやたら増えてしまって、ちょっと複雑な気分…

懇親会には二日とも参加して、グルジアのワインと料理に舌鼓を打ちながら、楽しく盛り上がりました。皆さん、さすがに日本語が上手で、全く問題なく話ができます。私はトルコとグルジアには何度も行ったことがありますが、実はアゼルバイジャンに行ったことがありません。

ですから、アゼルバイジャンの方々とこんなに触れ合ったのは初めて。気さくで親切な方ばかりで、いろいろとお話することができました。やはり、時々アルメニアのことを良く思っていないように感じましたが、それもこれも領土争いという政治問題が原因…その問題さえなければ、同じ人間として、同じコーカサス人として、一緒に食事をしたり、話したりできるのかもしれません。私の住むアルメニアの置かれた複雑な状況を痛感すると共に、いつか周辺諸国と平和に共存してほしいと強く思いました。

そのためには、やはり少しずつお互い交流することが大切。今回のように、コーカサス諸国・トルコの人たちが、「日本語教育の発展」という共通の目的で集まったのは、大変意義深いことだと思います。このような機会が増えていくことを切に願います。

DSCN3220armenia12-11-22.jpg 

DSCN3215armenia12-11-22.jpg 
やっぱりグルジアのワインと料理は美味しかった!みんなで同じものを食べて飲んで、笑って話す。そうすれば、国・民族が違っても交流できます。とても楽しく有意義なセミナーでした。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://armeniajapan.blog54.fc2.com/tb.php/390-ec65e37b