サッカー日韓対決で考えたこと
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オリンピックが終わりました。日本は史上最多のメダルを獲得!頑張りましたね。アルメニアは、銀1つと銅2つでした。
特に、女子サッカーは惜しかったですね…勝ってもおかしくない試合だったので、余計に残念です。そして、男子サッカー。できればメダルを取ってほしかったですが、心から健闘を称えたいです。
その男子サッカーの日韓対決直前に、竹島問題で両国関係が悪化しました。当然、その政治問題とサッカーの試合を重ね合わせた報道が多かったです。タイミング的には仕方ないかもしれませんし、オリンピックそのものも多分に政治的要素がありますが、なるべくスポーツと政治を一緒にしてほしくないので残念に思います。
そして、こういう時に両国の報道が、日本では「嫌韓」、韓国では「反日」を煽る内容に偏るのも問題だと感じます。例えば、勝った韓国人選手が、「独島は韓国領土!」と書かれたボードを掲げた問題。私も、あの場では不適切な行為だと思いますし、憤慨した日本人も多いはずです。
ただ、これで韓国人を一絡げに判断するのは間違っているでしょう。先日ここで韓国人バックパッカーと話す機会がありましたが、「竹島問題について、大して関心がない韓国人は多いよ」と笑って話していました。また、「韓国では、とにかく日本が悪い!と教えられるけど、ちょっと極端だと思う」とも言っていました。
反日感情が強い人も多いでしょうけど、私は彼のような韓国人にけっこう会ったことがあります。結局、国内世論や国民意識をコントロールするために、敵対的な外交手段や情報操作が用いられることはよくあり、報道と実情はかなり異なることが多いのです。ですから、報道に惑わされず、お互いに冷静になることが大切です。
今日こんなことを書いているのは、最近ある出来事があったからです。リフォームをしてもらっている職人さんとの雑談で、トルコの話になりました。彼らは私よりずっと若いんですが、「トルコ人は残虐で悪い民族だ!」と言い切りました。
悲惨な虐殺の歴史を考えると、彼らの気持ちも分からなくはありません。しかし、その理屈だと、私たち日本人も、韓国人にとって「全て悪人!」となってしまうかもしれません。そんなこと、先ほどの韓国人青年だったら、「極論だ」と否定するはずです。
私が世界中旅して実感したことは、国や宗教など違っても、みな同じ人間だということ。確かに国民性というものはあります。しかし、国や民族を一絡げにして、非難したり否定したりするのは危険だと思います。それでは、いつまでも国家間の溝は埋まらないでしょう。
難しいテーマですが、今回のオリンピックで、日韓が抱える問題、アルメニアが抱える問題について、改めていろいろ考えさせられました。
- [2012/08/14 15:52]
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コメント
おっしゃることに同感です。
最近ではここポーランドにおいて白人至上主義を唱える若者が急増しているようです。先日では私が住む町で、トラムを借り切って、新生ポーランド(かなりまがったニュアンスでの)のポスターを掲げ、まともなポーランド人にとっても非常に遺憾なことがありました。そういった若者においても一般論、そしてなにか抽象的なことに煽られていることが明白です。長谷川さんがお会いになった韓国人のような方の話、この記事には本当多くの人が耳を傾けるべきでしょう。
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