シューシ 

ステパナケルトから、バスで20分ほど走った所にある、シューシという町にも行きました。歴史のある古い町ですが、戦争で徹底的に破壊されてしまったそうで、私はその戦争の傷跡を見に行きました。

しかし、けっこう再建が進んでいて、一見のどかな普通の田舎町です。町の中心部には、立派な教会もあります。「なんだ…」と肩透かしをくらったようでしたが、まだ郊外にはボロボロの建物がたくさんありました。戦車などは見ませんでしたが、それらの廃墟を見るだけで、戦争の激しさと悲惨さを感じるには十分でした。

シューシはとても小さな町なので、1時間ほどで全部見て周り、帰りのバスを待っていたら、子供たちが声をかけてきました。ロシア語で、「どこから来たの?」「名前は?」と、いろいろ聞かれました。外国人が珍しいのでしょう。バスが来ると、「このバスだね。じゃ、バイバーイ!」と、無邪気に手を振って去っていきました。

ナゴルノ・カラバフの領土問題は、まだ解決していません。アゼルバイジャンとは、今も国交を断絶しています。徴兵制があり、私の友人も去年から軍隊にいます。アルメニアには、まだ完全な平和が訪れていないのです。しかし、無垢で可愛い子供たちのためにも、再び戦争という過ちだけは犯してほしくないと思います。

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町の中心には、写真のような立派な教会がありました。工事をしていたので、破壊は免れなかったはず。中心から少し離れると、まだ廃墟が残っていました。右の写真の廃墟は、ミナレットがあるのでアゼルバイジャン系住民のモスクだったんでしょう。もうアゼルバイジャン系住民は残っていないので、廃墟のまま…

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郊外の小さな教会裏にも、廃墟が…声を掛けてきた子供たちは、本当に無邪気で可愛かったです。無辜の子供たちが苦しまないよう、再び戦争だけは起こってほしくないです。

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