ツァギケ教会
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最近、アルメニアの旅行に関する質問をよく頂きます。日本で関心が高まっているとしたら嬉しいことですが、やはり情報が少ないのが現状です。以前アルメニアの旅行情報を記事にしたことがあるので、下をクリックして記事をご覧ください。少しはお役に立つかもしれません。
アルメニアの旅行情報
さて今日は、未知の国アルメニアの穴場の観光スポットをご紹介します。アルメニア人でも、知らない人が多い場所です。実は、去年の9月に妻と義母と一緒に行ったのですが、中々記事にできずに、こんなに時間が経ってしまいました。
その場所というのは、ツァギケ教会。エレバンから北へ車で1時間ぐらいの所にあります。ただ最後の10分は、ひどい悪路を走ることになりますが…それでも十分行く価値のある秘境です。
行き方は、バスなどの公共機関はないので、タクシーをチャーターして行くことになります。私たちは、往復7000ドラム(約1400円)で行きました。しかし、最後の4kmはひどいオフロードで、タクシーでは教会に辿り着けません。
で、ちゃっかりジープが客待ちしているんですよね。「これ動くの?」っていうぐらいオンボロのソ連製ジープが…その上、他に交通手段がないから、たった4kmの往復なのに、5000ドラム(約1000円)も要求してきます。
タイヤは磨り減ってツルツル、床には穴が空いていました…運転手は気さくで良い人でしたけどね。
さすがにここまで来て、教会を見ないで帰るなんてできません。値切って4000ドラムにしましたが、完全に足元を見られています。時間があれば、徒歩で行ってもいいでしょう。でも、年季の入ったオンボロジープで、オフロードをガンガン揺られながら走るのは、かなり面白かったです。バックパッカー時代を思い出しました。
ジープの中からの映像。揺れに揺れまくって、けっこうスリリングな体験ができます。
人気のない荒涼とした風景の中を10分ほど走ると、絶壁の岩山が目前に現れてきます。そして、岩山の中腹にある洞穴の入り口に、十字架が立っているのが見えます。それが、目的のツァギケ教会です。
なぜ、そんな所に教会があるのか…ジープの運転手によると、こんな伝説があるそうです(真偽のほどは分かりません)。
ギリシャからキリスト教を伝えにきたヴァルヴァラという聖女がいました。当時アルメニアでキリスト教は異教だったので、彼女は迫害から逃れ、この岩山に身を隠しました。偶然ある羊飼いが彼女を見つけましたが、彼女は羊飼いに、「私のことを誰にも話さないで!話すと石になってしまうわよ!」と言いました。
しかし、その羊飼いは、ヴァルヴァラを追う兵士たちに恐れおののき、彼女の居場所を教えてしまいました。彼女の言葉どおり、羊飼いは石になってしまい、追い詰められたヴァルヴァラは自ら命を絶ちました。彼女が亡くなった場所は聖地となり、そこから湧き出る水は、「ヴァルヴァラの涙」と呼ばれ、万病を治す聖水と信じられています。
と、長くなりましたが、そんな言い伝えがある場所で、実際にそこを訪れる人たちは有難そうに湧き水を持ち帰っていました。内部も、薄暗い中にろうそくが灯り、キリストやマリアのイコンなどが飾られ、神聖かつ不思議な空気に満ちていました。「確かに、ここは聖地かも…」なんて思ってしまいます。
最後の写真に、地下から湧き出る聖水を汲んでいる人が映っています。私も飲みましたが、清らな湧き水で美味しかったです。
ちょっと行きにくい所ですが、エレバンから往復3時間ほどです。そして、ツアーグループが訪れることは稀なので、静かに観光することができます。本当に良かったですよ!お勧めの場所ですから、機会があれば、ぜひ訪れてみて下さい!
- [2012/01/23 06:53]
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