原発事故の報道について 

23日に起こったトルコ東部の大地震。隣国アルメニアでも震度3~5の揺れが観測されましたが、その影響でメツァモール原発が放射能漏れを起こしたとの報道がありました。

トルコ地震で、アルメニアの原発に被害

私は、最初にツイッターでこのニュースを見ました。一瞬、自国・日本で起こった悲劇が、今住んでいるアルメニアでも起こるのか…と恐ろしくなりました。結婚した今、自分のことだけでなく、妻や妻の家族のことも考えました。

しかし、その後いろいろ調べてみましたが、この報道の真偽はハッキリしません。アルメニア政府はすぐに、「放射能漏れなどない」と否定していますし、トルコ政府も「特に危険性はない」と言っています。

原発損傷報道で、アルメニアがトルコを非難

過去にもトルコから同様の報道が何度かあったらしく、犬猿の仲の両国ですから、政治的な意図がないとは言えません。それに、かなり古い建物でさえ全く被害を受けていないのに、原発が被害を受けることはちょっと考えにくい部分もあります。恐らく放射能漏れはなかったのでは…というのが個人的な見解です。

当然、ここに住んでいる立場としては、何もなかったと信じたいという心理も働いています。今回のことで、福島の方々の気持ちが少し理解できたかもしれません。不安を抱えながら、「きっと大丈夫」と自分に言い聞かせて、普段どおりの日常を送らざるを得ない気持ち…

今回は幸い誤報だったとしても、原発が持つリスクは変わりありません。大災害が起これば、それによって何十年、何百年と続く悲劇が引き起こされる可能性があります。とはいえ、アルメニアの置かれた状況を考えると、今は脱原発は到底不可能です。

実際、老朽化した現在の原発に代わり、新たな原発が建設される予定です。最新の技術を用いて、安全性が強化された原発になるでしょう。しかし、その「安全神話」は、日本では福島の事故によって脆くも崩れ去りました。そして、後世に大きな負の遺産を残してしまいました…

たとえ深刻な事故が起こらなくても、原発は放射性廃棄物という負の遺産を残します。10万年先まで放射能を吐き出し続ける危険な物質。原発が、「トイレなきマンション」と呼ばれる所以です。地下深く埋めたとしても、10万年もの長い時間、その安全性を確保できるのでしょうか…

原発の問題は、技術的な面だけでなく、それほどのリスクを未来の世代に背負わしてもいいのかという倫理の問題でもあるのです。


オンカロと呼ばれる、フィンランドの放射性廃棄物の最終処分場を描いたドキュメンタリー映画「10万年後の安全」。

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私は福島県在住ですが、原発には賛成です

現実を見て発言をしてほしいです

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