アルメニアの基本情報 

今更ながらですが、私が住むアルメニアという国について書きたいと思います。こちらに来られた方にも、「人口はどのぐらいなんですか?」などの質問を受けることがよくあります。やはり、どこにあるかもあまり知られていない国ですから、人口や気候なんかよく分かりませんよね。

ですから、一度アルメニアの基本情報を載せておきます。

■国名はアルメニア共和国。首都はエレバン。アルメニア語の国名はハヤスタン。ハイはアルメニア人のことで、ハヤスタンは「アルメニア人の国」という意味です。1991年に、旧ソ連から独立しました。

■公用語はアルメニア語。ロシア語もまだ広く通じます。アルメニア語は、5世紀には現在の文字(ラテン文字とは全く異なります)ができた古い言語。隣のグルジア語と似ているのかとの質問をよく受けますが、別系統の言語なので全く違います。

■宗教はキリスト教ですが、アルメニア正教という独自の宗派です。カトリックや東方正教とは異なり、例えば、アルメニアのクリスマスは1月6日です。アルメニアは、301年に世界で初めてキリスト教を国教とした国です。

■民族構成は、約96%がアルメニア人で、他にクルド人やロシア人などが住んでいます。エレバンを歩いていると、イラン人が多いように感じますけどね・・・

■日本との時差は、マイナス5時間。

■政治は共和制で、現在の大統領はセルジ・サルキシャンです。

■面積は約3万平方kmで、日本の13分の1ぐらい。海がない内陸国で、北はグルジア、東はアゼルバイジャン、南はイラン、西はトルコに囲まれています。海はないですが、セヴァン湖という大きい湖があります。アゼルバイジャンとは、ナゴルノ・カラバフという地域の領土問題を巡って対立しています。

■人口は約300万人で、首都のエレバンに約100万人が住んでいます。しかし、海外に住むアルメニア系移民は、800万人以上とも言われています。昔からアルメニア人は商才のある民族として知られていて、移民の中にはビジネスで成功を収めた人も多いです。

■通貨はアルメニア・ドラム。2011年10月現在のレートは、1ドル=約370ドラム。物価は、日本の4分の1ぐらいでしょうか。ここの平均収入(格差があるので平均を出すのは難しい…)が300ドルぐらいですから、給与に対して物価はあまり安いと言えません。

■歴史は…かなり古い歴史を持つ国で、基本情報として簡単にまとめるのは無理ですから、ここでは割愛します。すみません。

■地理は山がちで、平地がほとんどありません。緑が少なく、日本では見られない荒涼とした景色が多いですね。国内最高峰は、アラガッツ山で標高4095m。アルメニアの象徴であるアララト山(5137m)は、現在トルコ領です。

■気候は四季があり、夏は非常に暑く、冬は非常に寒いです。夏は40℃以上になったりしますが、乾燥しているので、日本のように蒸し暑くありません。冬はマイナス10℃以上になりますが、最近は暖冬傾向で、エレバンでは雪もあまり降りません。

■主要産業は、農業や宝飾品加工業。特産品としては、コニャックが有名です。本当に美味しいですよ。(参照記事はこちら

■観光の見所は、やはり教会や遺跡です。世界最初のキリスト教国なので、古い教会がたくさんあります。また、キリスト教以前の古代宗教の神殿遺跡などもあります。

■著名なアルメニア人として、「剣の舞」の作曲家アラム・ハチャトリヤン、シャンソン歌手シャルル・アズナヴールなどは、日本でもよく知られています。ちなみに、アルメニア人の苗字は~ヤンで終わります。アズナヴールのアルメニア名もアズナヴーリヤンです。

簡単にですが、アルメニアの基本情報でした。皆さんのお役に立てばと思います。

ところで、私はもう一つブログをやっているのですが、そちらは個人的な思索なども時々書いています。最近、結婚に際して考えたことを書いてみたので、そちらものぞいてみてください。

旅をする木 (ブログタイトルは、大好きな写真家・星野道夫のエッセイの名前です)

コメント

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シュノハヴォール!

はじめまして! 昨日 ふとしたことから此方のブログに出会い 遡って記事を読ませていただきました。 ご婚約、おめでとうございます。 私もアメリカでアルメニア人と結婚、 ふたりの娘たちに恵まれました。 結婚当時は世界中で若しかしたら私ひとりかも知れない、 などと思ってました。 あれから28年、 こうしてアルメニアの女性と結ばれる方があると知って感慨深い想いです。 どうぞお幸せに!!!

P.S. 最近 フェイスブックの方に移行、すっかり怠慢になってしまっているブログですが四年ほど前にカルフォルニアで夫の姪がアルメニア式の結婚式を挙げた時の模様を書いてますので その記事を貼っておきます。 挙式前でさぞ慌しいと思いますが落ち着いたらどうぞおふたりで覗いてみてくださると嬉しいです。 アルメニアのウエディングは体力が要ります。 食べて飲んで踊りまくりますから 一晩中。 体調を整えて どうぞ思い出深い楽しいお式を挙げてくださいね。

Re: シュノハヴォール!

Azky様

コメントありがとうございます。アルメニア人のご主人ですか?大先輩ですね。アメリカもアルメニア系移民が多いですから、結婚式はアルメニアスタイルで行われたのでしょう。私も、妻の従兄弟の結婚式には出席して、かなり踊りました。

コメントにありました、記事というのがどれか分かりませんが、また宜しかったら教えてください。妻とのぞいてみます。祝福して下さってありがとうございます。それでは、これからも時々ブログをご覧になってください。

有難うございます

ご多忙中のお返事、嬉しく思いました。 イェレヴァンはまだ主人の弟家族が住んでるので興味深く記事を読ませていただいております。 夫の母、妹たちは数年前にLAのグレンデールという地域に移住。 私達も年に一度会いに行くんですよ。 既にご存知とは思いますが英語が話せなくともアルメニア語で通じてしまうというアメリカでも珍しい土地です。 お店の看板もアルメニア語で書かれたところもあるほどです。 買い物するのに挨拶をアルメニア語ですると 「アルメニア人?」 と(アルメニア語で) 怪訝そうな顔して訊かれたりします。 おどけて そう、アルメニア人ですよ、などと応えると吃驚されますが楽しい会話がその後出来ます。 長谷川さんはアルメニアに惹かれたのが先のようですが 私の場合 主人と知り合ってからアルメニアに興味を持ちました。 普段の会話は英語ですが義母が何度も我が家にやって来ましたので少しづつ言葉を覚えました。 といっても簡単なことしか言えませんが。 奥さまは日本語が堪能なようで長谷川さんの日本のご家族とお話が出来てよろしいですね。 長くなりますのでこの辺で失礼いたしますが アルメニア風のウエディングの事はこのコメントの下、AzkyというHNの左側、URLをクリックして下されば私のブログに飛びます。 最近は殆ど更新が途絶えてますので初め広告が入ってしまってますが少しマウスで下方にスクロールなさってくだされば記事が見えて来る筈です。 文が幼稚で下手なのでお恥ずかしいですが お読みくださると嬉しいです。 P.S. 昨日のURLにはウェディング#1を、 今日のには#2をリンクしておきます。

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