独立20周年
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9月21日には、アルメニアの独立記念日でした。1991年に旧ソ連からの独立を果たした日です。今年はちょうど20周年にあたり、かなり大規模なセレモニーが行われました。その上、毎年10月のエレバン建都のお祝いも一緒だったとか…
とにかく、4日ぐらい前から街中心部に軍隊が出動し、広範囲で交通規制が敷かれました。大学へ通う道も車両の通行が禁止され、何台も軍車両が待機していました。いつも通り歩いていたら、ミサイルを積んだ車が延々と並んでいて驚きました。
大学に行ってはみたものの、その交通規制のために学生の大半が来ることができず、結局授業はありませんでした。店などは開いていましたが、何となく人通りが少ないように感じました。
さて当日は、広場でお偉い方々が出席してセレモニーが行われました。多数の兵士が行進し、待機していた軍車両のパレード、空には戦闘機が飛ぶという、日本ではまず見られないような光景。大国に翻弄され続けた歴史を持ち、独立の際に起こったナゴルノ・カラバフ紛争もいまだ終結していないですから、この日の主役はやはり軍隊なんですね。
とはいえ、そんな物々しい雰囲気ではなく、人々は軍車両のパレードに喝采を浴びせて喜んでいました。国旗の色のTシャツを着たり、国旗を顔にペインティングしたりして、独立記念日を楽しんでいる様子。大通りでは、コンサートやアルメニアダンスなども行われていました。
そして、その日のハイライトは、夜に共和国広場で行われた光と音のショー。オーケストラの生演奏と共に、アルメニアの歴史を描いた美しい映像が、広場を囲む建物に次々と映されていくのです。いやあ、これは本当に素晴らしかった!人の多さも気にならないほど、ずっと見とれていました。最後に打ち上がった花火も最高でした。途切れなく何発も大きな花火が夜空を彩って、アルメニア人たちも大喜びでした。
長い長い歴史を持ちながら、国家として独立したのはほんの20年前。アルメニア人にとって、長い苦難の末に勝ち取った独立を祝うこの日は本当に大切な祝日なのだと実感できました。
戦闘機や戦闘ヘリが低空飛行して、大通りではミサイルなどを搭載した軍車両が進んでいきます。子供たちは大喜びでした。まあ、結局は人殺しの道具なんですけどね…
軍のパレードが終わると、大通りは歩行者天国になりました。たくさんの人が楽しそうに歩いています。
この日はやはりナショナリズムが高揚するので、そこかしこでアルメニア国旗を見かけました。
アルメニア絨毯の展示や、野外コンサートなども行われました。
夜の光と音のショー。建物をスクリーンにして、アルメニアの歴史を描いた映像が映し出されました。ノアの箱舟がアララト山に漂着するところから始まります。
そして最後には何発もの花火。なかなかの迫力でした。人々は、「ハヤスタン!(アルメニア語でアルメニアの意味)」と叫び、独立記念日を祝していました。
- [2011/09/24 03:40]
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