シャルル・アズナヴール 

土曜の夜、シャルル・アズナヴールのドキュメンタリー番組が放送されていました。世界的なフランスのシャンソン歌手で、日本でもよく知られています。「愛のために死す」や「ラ・ボエーム」などの歌が有名ですね。

実は彼はアルメニア人で、本名はアズナヴーリヤン。世界に800万以上いるアルメニア系移民(ディアスポラ)の一人です。そして著名なアルメニア人として、絶対にアズナヴールの名は挙げられます。

そのアズナヴールの博物館が今年エレバンにオープンするそうで、テレビでも彼の番組をやっていたんです。世界的に有名なアズナヴールは、今でもアルメニア人の誇りです。

彼の父母は、それぞれグルジアとトルコ出身のアルメニア人で、虐殺から逃れてフランスに辿り着きました。そんな両親を持つアズナヴールも、祖国アルメニアへの思いはとても強く、「外国へ出ればフランス人として振舞うが、フランスではアルメニア人の代表として行動する」という言葉からもそれは分かります。

歌手以外に、俳優としても60本以上の映画に出演していて、同じアルメニア系移民であるアトム・エゴヤン監督の「アララトの聖母」にも出ています。そこでは、アルメニア人虐殺の史実を映画化しようとする映画作家を演じました。

博物館のオープン時には、アルメニアに来てコンサートを開催するかもしれません(もう87歳の高齢ですが…)。もしそうなれば、せっかくの機会ですし見に行きたいです。


彼の代表曲の一つ、「ラ・ボエーム」。この時すでに80歳ぐらいですが、まだ十分現役ですよね。



エルビス・コステロが映画のサントラで歌いヒットした「SHE」。実は、これは元々シャルル・アズナヴールの歌だったんです。知ってました?コステロのも素朴でいいですが、アズナヴールのもロマンチックでいいですね。

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