パラジャーノフ博物館 

世界的映画監督セルゲイ・パラジャーノフはアルメニア人で、アルメニア名はパラジャニヤンです。と言っても、映画好きじゃないと聞いたことないでしょうし、彼の作品はどれも芸術的要素が強く、前衛的かつ抽象的なので、あまり見る機会はないと思います。

私は、「ざくろの色」などの有名な映画を見たことがありますが、ちょっと意味不明…それでも、一つ一つのシーンがまるで絵画のような美しさで、ストーリーなど分からなくても見入ってしまいます。

彼はアルメニア人ですが、グルジア生まれで、生涯のほとんどもそこで送りました。しかし作品は、アルメニアの抒情詩を題材にし、アルメニアで撮影されたものも多いです。前衛的で民族的な内容のため、反ソ連的という理由で投獄されたこともありました。

そのパラジャーノフの博物館がエレバンにあって、彼のスケッチやオブジェなどが展示されています。映画同様に、摩訶不思議なものばかりですが、それぞれの作品が独特の空間を作り出し、正に天才は狂気と紙一重ということを実感させられます。パラジャーノフを知らなくても、訪れる価値のある博物館です。

 

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博物館内の作品。モナ・リサの絵にパラジャーノフが手を加えて、摩訶不思議な作品になっています。 

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