原発について
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福島原発の事故ですが、作業員が被曝したり、水道水や食品に放射性物質が含まれていたりと、悪いニュースが伝えられています。一度制御不能になった原発の恐ろしさを痛感しますし、本当に一日でも早く危機を脱してほしいと思います。
さて、以前「元々私は原発に反対だ」と書きました。事故直後だったので、それについて詳しく書きませんでしたが、今回少し記事にしたいと思います。
原発反対の一番の理由は、事故が起こった際の被害があまりに深刻で甚大だからです。「今回の事故は、チェルノブイリと違って局所的被害に止まる」と言いますが、原発周辺地域の大気や土壌は汚染されて、長期間人が住めなくなります。周辺住民の方々は、今後どこでどうやって生きていけばいいのか…
いくら「二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギー」と謳っても、一旦このような事故が起これば、その自然や人類に及ぼす悪影響は火力発電の比ではありません。どれだけ科学が進歩しても、100%安全というのは不可能なわけで、常に事故が起こる可能性は存在します。
「必要な電力を供給するために原発は必要だ」という意見もあります。確かに、日本はすでに電力供給の3割を原発に依存しています。効率的で安定したエネルギーとして、政府は原発を増設し続け、今では国内に50基以上の原発があります。ほとんど国民に選択の余地のないまま、いつの間にか日本は原発大国に…
効率的と言いますが、原発の建設費は火力・水力発電所の何十倍も掛かります。更に、使用済み核燃料の処理にも巨額の費用が必要です。そして、原発は一旦稼動すると中々止められません。廃炉するにも、膨大なお金と時間が掛かるからです。福島原発も、40年以上稼動していました。
これだけの投資が行われる原発事業は、当然ビッグビジネスです。電力会社やメーカー、資源企業などが大きな利益を得ています。その利益は、一部の官僚や政治家にも還元されているかもしれません。事故後も、政府が原発にこだわるのは、このような巨大利権も大きな背景にあるでしょう。
政府や専門家の「やはり原発は必要」という言葉を信じて、原発政策を見直さなくてもいいのでしょうか。原発や処理場がある町に安心して住むことができるでしょうか。これほど大量の電力を消費しなければ生活できないのでしょうか。今回の事故は、重要な問題を私たちに突きつけていると思います。
すぐに原発を全て停止するのは無理でも、少しずつ方向転換していくことはできるはずです。国のエネルギー政策は、政府や専門家だけが決めることではありません。私たち国民が選ぶべきものです。今の私たちの選択が、自分の子や孫が住む将来の日本のあり方を左右するのです。
故・忌野清志朗の「Summer time blues」と「Love me tender」。ストレートに反核・反原発を歌っています。そのため、この曲の入ったアルバム「Covers」は、東芝EMIからの発売が中止となりました。原発メーカーである東芝の圧力があったからです。
- [2011/03/24 13:32]
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Re: 旅行
masako様
コメント有難うございます。
アゼルバイジャンとは、ずっと緊張状態です。国境では、しょっちゅう小競り合いがあるようです。しかし、エレバンなどは、至って平和ですね。治安もいいですし、今年も日本からのツアー客がたくさん来るようです。
私は、外務省が渡航自粛などを出している国々を旅行しまくりましたし、悪名高いコロンビアにも住んでいましたが、どこも問題ありませんでした。それどころか、とても居心地が良いくらいでしたね。
あまり心配なさる必要はないと思います。是非いらっしゃってください。
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masako様
ご質問に関してですが、日本の旅行会社が扱っているツアーは、ほとんどコーカサス三国を周遊する内容です。
頼めば、アルメニアだけのプランもアレンジしてくれるはずですが、料金は分かりません。恐らく高くなると思いますが、日本で直接お調べになった方が宜しいでしょう。
個人で航空券、ホテルを手配する場合は、その航空券・ホテルの値段に寄ります。シーズンやホテルのグレードなどでかなり差がありますから。
韓国やハワイとかなら全て込みの格安ツアーがありますが、アルメニアのそういうものがあるでしょうか…
もし、個人で手配される場合、大体のご予算を教えて頂けたら、ホテルやツアーなどの見積もりを、ABICとしてお送りすることも可能です。
その際は、メールアドレスやご氏名をお知らせください。それでは宜しくお願いします。
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