アルメニアの学生からのエール 

東北地方を襲った地震と津波の被害が、あまりに甚大で悲惨で、本当に言葉になりません…死者が万人単位になるとか、町の半数以上の住民が行方不明だとか、原発事故とか、次々入ってくるニュースを聞くたびに暗く重い気持ちになります。

私の家族や友人は無事ですが、全く他人事とは思えず、ふとした時に涙が出そうになります。仕方のない自然災害とはいえ、一瞬でこれだけ多くの命が失われたことには、悲しみと共にやり場のない怒りさえ感じます。

原発も爆発事故を起こし、今も予断を許さない状況です。私は元々原発には反対ですが、今は原発の是非を議論するよりも、被害を最小限に食い止めることが大切です。そのために危険な現場で作業されている方々には、感謝と尊敬の念を禁じえません。

アルメニア含め、いろいろな国の友人や学生が心配や慰めの言葉をかけてくれています。今朝も、道で私を見かけた友人がわざわざ車を止めて降りてきて、私の手を握り、「今回の災害のこと、本当にお気の毒です。ご家族は大丈夫ですか?」と言ってくれました。その優しさに泣きそうになりました。

考えてみれば、世界中を旅行している時も、コロンビアやフィリピンに住んでいる時も、いつも多くの人たちに助けられてきました。ここアルメニアでもそうです。まるで自分のことのように、私や私の家族のことを心配してくれています。

長い海外生活の中で、一つ学んだことがあります。それは、「人を救えるのは人だけ」ということ。どれだけ社会が発達しても、システムで人を救うことはできません。本当に人を救えるのは同じ人間だけ。同じ人間として、大変な状況にいる他者のことを思いやる心だけが人を救えるのです。国や民族や宗教など関係なく、人は誰かの支えなしでは生きられません。

アルメニアにいる私は何もできませんが、僅かながらネットで寄付をしました。私がここで図書室を開設する活動をできているのも、多くの方々のご支援のお陰です。その中には、今回災害を経験された方もいらっしゃるかもしれません。私なりに今できることをしたいと思っています。

日本財団 CANPANプロジェクト
(他に、Yahoo!基金、goo募金、NHK義援金、日本赤十字社などでも寄付ができます)

もう一つ私にできることとして、アルメニアの学生から日本の皆さんへメッセージをもらってきました。彼らも、日本を襲った災害に胸を痛めてくれています。遠く離れたアルメニアからのエールが、日本の皆さんに届きますように!




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まだまだ初級の学生なので、とても簡単なメッセージですが、日本の災害に心から同情してくれています。日本語を学ぶ彼らにとって、日本は身近な国の一つになってきているのでしょう。皆さん、希望を失わず頑張ってください!

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