アルメニアのクリスマス 

1月6日はアルメニアのクリスマス。前日の夜から友人宅にお邪魔していました。アルメニアは世界初のキリスト教国家。かなり盛大にお祝いするのだろうと期待しますよね? 実際は、かなり地味!「本当にクリスマス?」というぐらい静かで地味です。

でも、これは予想した通り。欧米でも、クリスマスは宗教的な祝日で、静かに家族と共に過ごします。その代わり、新年は賑やかに祝いますけどね。それでも、いくつかの習慣には、「やはりクリスマスだなあ」と感じました。

例えば、友人の家には、一本のロウソクが灯してありました。これは教会のキャンドルから貰ってきた火。アルメニアでは、クリスマスに教会から貰った火を家に灯すのです。また、クリスマスには肉を食べないので、料理には肉が使われていません。そして、「キリストの誕生を祝って」と言って、ワインで乾杯します。

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教会のキャンドルから貰ってきた火。そう分かると、神聖な灯りに思えてきます。クリスマスの料理は、ドライフルーツを使ったピラフと、豆を使ったトルマ。お正月から肉料理が続いていたので、何かホッとしました。そして美味しかったです。

友人も「クリスマスに特にパーティーなどはしない」と言いますし、近所も騒いでいる様子は全くなかったので、どこも同じようなものだったんでしょう。ちなみにプレゼントも、クリスマスではなく新年に渡すことが多いそうです。

さて、翌6日のクリスマスに、友人と近くの教会のミサへ出かけました。新年のミサは人が少なかったんですが、クリスマスには多くの人が訪れていました。ずっと賛美歌が流れて、素晴らしいミサでした。最後に、人々は神父からパンと聖水を貰います。

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クリスマスのミサ。さすがに人が多かったですね。神父たちも祈りに力が入っています。ミサの最後に、パンと聖水が配られるため、人々が祭壇に詰め掛けています。窓から差し込む光が美しかったです。

アルメニア正教の総本山エチミアジンでは、大統領も参加する盛大なミサが行われたようで、テレビでも放送されていました。そして、エチミアジン大聖堂から全ての携帯電話にクリスマス・メッセージが送られるらしく、何と私にも届きました。クリスチャンではないですが、ちょっと有難いですね。

とまあ、アルメニアのクリスマスはかなり静かで地味だったんですが、その分アルメニア人にとって神聖な祝日であることを実感できました。

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クリスマス・イブは特にすることがなく、友人が「将棋をしてみたい!」と言うので、紙で急遽作ってみました。遊び方を教えてやってみたら、けっこう面白かったようです。しかし、アルメニアのクリスマス・イブに将棋って…

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