絵本の朗読 

もう6月下旬の話なんですが、ある絵本の朗読の仕事をしました。仕事といっても、お金は貰いませんでしたが…私が本を読んで、それを録音したのです。その絵本というのは、アルメニアの文豪ホヴァネス・トゥマニャンの童話「バレケンダン」

ある日、大学にアルメニア人のおじさんが来て、「日本人に本を読んでもらい、それをCDに録音したい」と言いました。その人は、アルメニアの童話を20以上の言語に翻訳して出版するらしいのです。既に日本語にも翻訳されていて、それを朗読したCDも一緒に売りたいとのこと。

出版関係で働いていたというおじさんは、今は失業中でお金に困っていたので、無料で引き受けました。とても人柄のいい方で、何とスペイン語が話せます。私もスペイン語ができるので、彼とはスペイン語で会話しました。彼も「学生時代に勉強したスペイン語を久しぶりに話せる!」と喜んでいました。

「バレケンダン」とは、アルメニアのある習慣の名前。イースター前の40日間は肉などを食べない断食が行われるのですが、その断食直前に開かれるパーティーのことをバレケンダンと呼びます。私が朗読したのはそれを基にした童話で、ユーモアに富んだ面白い話です。

ラジオ局での朗読は20分ほどで終わりました。おじさんは、「アルメニアでは様々な外国語への関心が高まっているから、子供たちが手にとってくれるんじゃないか…」と話していました。日本語に興味を持つ子供がどれだけいるか分かりませんが、アルメニアの童話が日本語に翻訳されるのは素晴らしいと思います。

まだ書店には並んでいませんが、アルメニアの子供たちが日本語に触れる一つのきっかけになってほしいですね。

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朗読した童話「バレケンダン」。ちゃんと日本語に翻訳されて、可愛らしい絵もあります。全てひらがなの平易な言葉で書かれています。アルメニアの子供が、興味を持って手にとってくれると嬉しいですね。

今週22日(日)の夜10時から、NHK・BS1「地球アゴラに出演します。
既に番組HPで、内容が少し紹介されています(こちら)。生放送なのでどうなるか不安ですが、是非ご覧になってみてください。

あと、読売テレビ「グッと!地球便」は地域によって放送日が異なり、例えば鹿児島では今週日曜のお昼に放送されるそうです。詳細はこちらをご覧になってください。

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