人生は何とかなるようにできている 

冬のピークは過ぎたようで、厚手のジャケットは不要なほど気温が上がりました。来週には日中の気温が10℃以上になると予想されています。今日も天気がよくて暖かいので、息子たちは久しぶりに自転車で近所を走りました。

指揮者の小澤征爾氏の訃報がありました。享年88歳。世界で活躍した偉大な指揮者の死に、国内外の名だたる音楽家やオーケストラが追悼を捧げています。その情熱的な指揮による素晴らしい名演が数多くあり、また若手音楽家の育成にも尽力しました。冥福を祈りたいと思います。

アルメニアの伝統文化に多大な貢献をしたガギク・ギノシャン氏が先日亡くなりました。享年57歳。多くのアルメニア人が、その偉大な文化人の早すぎる死を惜しんでいます。彼は第一次カラバフ戦争に参加し、休戦後は軍の将校になりました。その後、アルメニア伝統の歌や舞踊の復元と伝承に努め、「ツォヴァク」や「カリン」などのグループを創設し、国内外で高い評価を得ました。アルメニア舞踊を習っていた妻も、「本当にもったいない…」と言っています。

体調を崩していたアレンも元気になって、水曜から兄弟仲良く学校に通っています。しかし、昨日は午後に学校から電話があり、遠足の帰りにバスが急停車した際にレオが椅子から落ちて、「今も脇腹が痛いと言って、あまり元気がない」とのことなのですぐ迎えに行きました。確かに元気なさそうでしたが、アレンが帰宅すると、ケロリと元気になりました。

さて、今週は生活に影響を及ぼす出来事が急に起こってバタバタしていました。というのも、8年ほど仕事をしていた現地のIT企業が大規模なリストラを行って、私もその対象になってしまったのです。1年前にもコストカットのための大規模なリストラがありましたが、今回は選択と集中のための組織改革によるもので、私の仕事も削減されたというわけです。

昨年のリストラの時もそうでしたが、告知から実行までの流れがめっちゃドライでスピーディー!企業トップから月曜日にリストラの告知メールが全社員に届いて、その後の2日間で対象者が次々解雇されていきました。で、私も火曜の夕方に人事部から伝えられ、水曜に契約解除の署名をしました。日本では考えられないスピードで事が進みます。

私はその企業で、契約社員として二つの仕事をずっとやっていて、幸い一つはそのまま継続となりました。しかし、なくなった仕事の給料の方がいいし、安定していて、家計を支えるメインの収入の一つでした。なので、今回のリストラで大幅な減収となり、経済的に大打撃!マジで困ったー!

そのため、今後への不安で夜も眠れず…なーんてことは全くないのでご心配なく!特に暗くなることも、落ち込むこともなく、ちゃんと食べて寝ているし、こうやってブログも書いています。20代半ばで仕事を辞めて世界一周の旅に出てからの25年間、ずっと山あり谷ありの不安定な人生を送っているので、こんなことには慣れっこです。だいたい自由気ままな人生には、こういうリスクはつきもの。だから、好きに生きるっていうのは大変なんですよね。

そんな私にすると、今回のことも決して災いや不幸ではなく、あくまで人生における変化と受け止めています。それに、自分が何かヘマして仕事がなくなったわけではありません。雇われの身である限り、すべては会社の方針次第であって、いつ如何なる時もこんなことは起こり得ます。というか、この世の本質は変化であり、すべては常に移り変わるので、絶対的な安定なんてものは存在しないのです。それが人生の醍醐味であって、先が見えてしまったら、たとえ不安が減ったとしても、面白みがありません。

幸い私は他の仕事もやっているお陰で、別に食べていけなくなったわけではなく、改めてそれは本当にありがたいことだと思います。15年前にアルメニアで日本語を教えていた時は、月の収入がたった50ドルでした(しかも、夏休みや冬休みは無給)。妻と結婚した時の収入も200ドルほど…まさに食っていけない状況で、一般のアルメニア人にも、「なんで日本に帰って働かないの?」と呆れられました。その時に比べたら、今の状況はかなりマシ!

でも、今よりずっと厳しかったそんな当時も、「まあ何とかなるやろ!」と根拠もなく信じて、楽観的に生きていました。自分がやりたいことを悔いなくやっていたので、たとえ生活が苦しくても、幸せと充実感を感じていました。そして、「まあ何とかなるやろ!」と信じて、結婚して子供も作りました。

不思議と妻の妊娠が分かった時はいつも、思わぬところから仕事の話が舞い込んできて、実際に何とかなってきました。たまたまラッキーなだけと言われたらそれまでですが、アルメニアでは、「子供は必要なものを持ってきてくれる」と言われたりします。いわゆる、案ずるより産むが易しってやつですね。

妻も私と同じタイプで(そうじゃないと、私なんかと結婚しないか…)、今回のリストラのことを聞いて驚いてはいましたが、「大丈夫!何とかなるから!」と笑顔で励ましてくれました。私自身は落ち込んだりしてませんが、妻のこういう優しさと大らかさはとても心強いです。とはいえ、いきなり収入が大幅に減ったので、来週のスキー旅行はやめようか?と提案してきました。

実は、来週の週末に毎冬恒例のスキー旅行を計画して、すでにホテルの予約もしていたのですが、その直後に今回のリストラ!妻にすると、お金がかかるから、こんな時に旅行しなくても…と気遣ってくれたようです。その気持ちに感謝しつつも、予定通り行くことにしています。節約は必要ですが、アレンとレオはすごく楽しみにしているし、別に行けなくはないんだから、息子たちに我慢を強いる必要はありません。

それに、息子たちが幸せであれば、きっとまた必要なものが運ばれて、すべて何とかなると信じています。そう心から信じれば、人生は何とかしようとしなくても、何とかなるようにできているものです。そうやって25年もやってこれたのだから、全く根拠がないとも言い切れません。

どれだけ恵まれていても、成功していても、自分の力なんて所詮1~2割程度で、誰もが生きているというより、周りに生かされているのです。不安定な人生だからこそ、余計にそう強く感じます。だから、今あるものに感謝し、「まあ何とかなるやろ!」と信じて、これからも楽しく生きていきます。

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暖かくなって、今日は外を散歩しました。いろいろありますが、子供たちが健康で幸せだったら十分!

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前歯がもう1本抜けたレオ。なんかドラキュラみたい

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英語が苦手なレオに、最近アレンが教えてあげています

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私のベッドでスヤスヤと寝る飼い猫。呑気でいいなあって、こんな状況でも、「何とかなる!」と思っている私も似たようなものか…

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