日本語弁論大会と結婚記念日 

清々しい秋晴れが続いています。日中はまだ暖かいですが、朝晩は冷え込んできました。日もどんどん短くなって、息子たちを学校に連れて行くために朝起きる頃は少し薄暗いです。

明日は3年前に第二次カラバフ戦争が終結した日。実質的にアルメニアが敗北し、大幅な譲歩を受け入れて停戦合意が成立しました。アルメニア人にとって屈辱的な結末でしたが、先の見えない悲惨な戦争が終わって、心から安堵したことを覚えています。同時に、これからどうなっていくのか…と不安を感じました。

それから3年が経ち、9月のアゼルバイジャンの軍事作戦によって、カラバフがアゼルバイジャンに再帰属されることになりました。またもアルメニア人にとって過酷な結果となりましたが、これは長年続いた領土問題が終結したことを意味します。そして、両国は平和条約締結に向けた交渉を本格化しています。もう二度と争いが起こらないよう、一日でも早く和平を確立してほしいと切に願います。

ガザ地区の死者が1万人を超えたというニュースがありました。1か月でこれだけの犠牲者が出て、その半数以上が子供や女性ということを考えると、明らかに自衛権を超えた虐殺と言えるでしょう。イスラエルは、米英政府が提案した人道的な一時休戦を拒否して、攻撃を続けています。

状況は泥沼化していますが、来週ジェッダで開かれるイスラム諸国機構の首脳会議にイランのライシ大統領が出席し、ガザ地区の情勢について協議が行われるそうです。ハマスを支援するイランが、イスラエルとの国交正常化を目指していたサウジと話し合うことで、何か事態に変化が起こるかもしれません。とにかくガザで起こっている悲劇が一刻も早く収束してほしいと思います。

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ロボティックス教室でクラスメイトと遊ぶアレン。みんなと仲良くしています。

さて、日曜は第12回アルメニア日本語弁論大会が開催されました。昨年に引き続き、私は出場者への質問役で参加しました。というか、私はここ数年はずっと質問役を務めています。今年の大会は元々10月初めに開催される予定でしたが、9月下旬にアゼルバイジャンによるカラバフへの軍事攻撃があったため、1か月延期されたのです。

今年は出場者が11人と多かったので、質問を用意するのも少し大変でしたが、いつものように難易度にばらつきがないよう心掛けました。直前に二人の学生が出場を取りやめたので、当日は9人の日本語学習者が参加しました。福島大使の開会の挨拶などがあってから、いよいよ本番開始!

緊張のあまり上手く話せなかった学生もいましたが、ほとんどの学生たちは、用意したスピーチを頑張ってちゃんと発表しました。また、質問にも何とか答えることができていました。いろんなテーマがありましたが、うち3人は大好きな日本のアニメについて話しました。やはりアニメが日本語学習の大きなきっかけになることが多いのだと実感します。

途中のインターバルでは、出場者ではない学生が日本の謡を披露し、福島大使もアルメニアの歌を披露してくださいました。今回もアルメニア語で熱唱された大使には、盛大な拍手が送られました。また、小さな子供たちが日本語での挨拶を披露してくれました。とても可愛かったです。

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学生が日本の歌を披露してくれました

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福島大使がアルメニアの歌を熱唱されました

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小さな子供たちが日本語での挨拶を披露しました

後半のスピーチがすべて終わって、審査員の方々が入賞者を決めるために別室で審査を行いました。私も審査員を務めたことがありますが、けっこう大変なんですよね。飛び抜けた実力のある学生がいたら、それほど迷わないんですが、今回は順位を決めるのは難しそうに思いました。

審査が終わって、いよいよお待ちかねの結果発表!3位は、「グローバルな問題」というテーマで、私たち一人一人がエゴを優先せずに、社会問題について考えるべきだと述べた学生。2位は、「日本の文学」というテーマで、人間や社会のネガティブな面も描く文学の魅力について語った学生でした。

そして、栄えある1位には、「剣道」というテーマで、自分が打ち込んできた剣道の魅力、また剣道を通して学んだことを語ってくれたロシア・アルメニア大学の学生が選ばれました。入賞した学生たちは皆、自分の名前が呼ばれた瞬間ちょっと驚きつつも、とても嬉しそうでした。おめでとう!残念ながら入賞できなかった学生たちにも拍手を送りたいです。これからも勉強を頑張ってください!

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「グローバルな問題」というテーマでスピーチした3位の学生

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「日本の文学」というテーマでスピーチした2位の学生

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「剣道」というテーマでスピーチして優勝した学生

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福島大使から優勝トロフィーが授与されました。おめでとう!

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アルメニア日本語教師会のルザン会長から閉会の挨拶がありました

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みなさん、お疲れ様でした!これからも頑張ってください!

その日は私と妻の結婚記念日だったので、弁論大会の後は、妻のためにプレゼントを買って帰宅しました。今年で結婚12周年。そういえば、アルメニア日本語弁論大会も今年で12回目だから、私たちが結婚した年に記念すべき第1回が開催されたのですね。

私は妻にバラの花束とバラの化粧水をプレゼントしました。妻は私に杏のリキュールや男性用のリップクリームをプレゼントしてくれました。アルメニアは乾燥しているし、私も歳のせいか、季節の変わり目に唇がすごく荒れるんですよね…妻の優しさに感謝です。

そして、夜はお祝いのディナーに行きました。妻の希望で、美味しいアジア料理が食べられるレストランで、妻と二人きりでゆっくりと食事を楽しみました。夫婦水入らずで過ごせる貴重な日です。注文したものはどれも美味しくて、妻も大満足の様子でした。もちろん「いつもありがとう!これからもよろしく!」とワインで乾杯しました。

もう結婚して12年が経ち、アレンは10歳、レオは7歳と息子たちも大きくなりました。12年前の当時、私の仕事は日本語教師だけで、全く生活なんて成り立たない薄給だったにも関わらず、妻は「大丈夫!何とかなるから!」と言って、15も年上の私と結婚してくれました。私自身も、「何とかなるやろ」と根拠なく信じて好きに生きてきた人間ですけどね。

お陰さまで日本語教師以外の仕事をする機会が増えて、妻の言った通り、何とかなっています。とはいえ、今もそれほど余裕があるわけではないし、不安定には変わりありませんが、この世に安定なんてものは存在しないので、これからも妻と支えあって楽しく暮らしていきたいと思います。妻が傍にいてくれたら大丈夫!そう思わせてくれる素晴らしい女性です。

今年もお互いに感謝と愛情を伝えあって、幸せに結婚記念日をお祝いすることができました。いつも私たちを温かく見守ってくれる家族や友人たちにも感謝です。これからも末長く仲の良い夫婦でいられたらと思います。リリット、いつもありがとう!これからもよろしく!

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私からのプレゼント

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妻からのプレゼント。酒好きの私にピッタリ!ありがとう!

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結婚12周年のお祝いのディナー。すぐ外の席にたまたま知人家族がいて、久しぶりに挨拶しました。嬉しい再会でした。

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