エレバン近郊のワイナリーを訪問
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ここ最近は、朝から青空が広がる好天が続いていて、暑くも寒くもない過ごしやすい気候です。木の葉が少しずつ色づき始めているので、秋がもうすぐそこまで来ているのを感じます。ただ、季節の変わり目のせいか、体調を崩している人が多いようです。次男レオと妻も微熱を出していました。
カラバフ情勢ですが、停戦合意に従い、ロシア平和維持軍の監視の下、カラバフの軍隊が武器の引き渡しと陣地からの撤退を始めました。エレバンの中心部では抗議デモが続いており、多くの逮捕者が出たようです(デモが行われている場所以外は至って平穏です)。SNS上でも、現政府やアゼルバイジャンに対する非難また嫌悪する内容の投稿を多く見かけます。
しかし、上記のように声を上げている人たちよりも、沈黙を守っている人たちの民意の方が重要かもしれません。彼らの方が圧倒的多数で、たとえ目に見える形で声を上げていなくとも、今の状況に対して何か意見を持っているはずです。その声なき声が、アルメニアとカラバフの今後を左右することになるでしょう。
国連総会で、イスラエルのネタニヤフ首相がサウジアラビアとの関係正常化が実現間近だと述べました。アラブの盟主であるサウジは、パレスチナ問題を巡って長年イスラエルと対立してきましたが、来年早々に国交正常化に合意する見通しだそうです。今年サウジは中国の仲介でイランとも国交を回復したので、このイスラエルとの歩み寄りが中東情勢に大きく影響するのは必至です。
大国の利益や都合で分断されてきた国と地域が、お互いに対立を乗り越えようとしています。世界は今、欧米中心の勢力構図から多極化へと移行しようとしています。アルメニアを含む南コーカサスも、この歴史的な世界情勢の変化に乗り遅れないよう、厳しい譲歩や決断を迫られながらも、一刻も早く融和を進めるべきだと思います。
昨晩は、間もなくアルメニアを離任される大使館職員の方の送別会が開かれたので、妻と一緒に参加してきました。とても気さくで明るい方で、私たちもお世話になりました。3年前に着任後すぐに戦争が始まるという大変な時期にアルメニアに駐在されましたが、この国をとても気に入られたようで良かったです。寂しくなりますが、次の駐在先のデンマークでのご活躍を祈っています。
小野寺さん、ありがとうございました!体に気をつけて、新天地でも頑張ってください!
ポーランドから帰ったら新しいレゴを買ってあげると約束していたので、通販でエイリアンのレゴを購入。レオが部品を見つけて、アレンが組み立てるという役割分担で作っていました。
完成したエイリアン !唾液までレゴで再現して、すごい!映画「エイリアン」のファンなので、私の方が興奮してしまいました。
さて、アルメニアの情勢が混乱しているため、投稿を控えていましたが、先週の日曜のワイナリー訪問についてご紹介したいと思います。友人や知人とエレバン近郊のワイナリーや教会を訪問してきました。妻も誘われていましたが、大学院で勉強するという新生活の疲れからか、週末は微熱を出していたため、私だけ参加しました。お昼過ぎにエレバンを出て、アラガツォトン地方にある「ストーク」というブランドのワイナリーに到着しました。
昔いろはセンターに通っていた女性が、数年前からご主人と始めた新しいワイナリーで、白ワインをメインに作っているそうです。その女性は私のことを覚えていました。彼女が案内してくれて、自分たちのワイナリーやワインのことをいろいろ説明してくれました。とても興味深かったです。
そして、お楽しみのテイスティングと昼食の時間!新しいワイナリーだし、そこのワインはまだ限られた場所にしか販売されていないので、全く未知の味。3年前と昨年の白ワインをそれぞれ飲んでみましたが、どちらも美味しい!個人的には、3年前の方が味がしっかりしていて気に入ったので、後で購入しました。食事も美味しかったし、ツアーには初対面の方々もいたので、会話にも花が咲きました。
収穫したブドウを潰す作業
潰したブドウの果汁を濾過する機械。飲んでみたら、自然の甘さがあって美味しい!
見学しながら、ワイン作りの工程の説明を聞きました
今は収穫の時期で、ブドウがたくさん実っています
ワイナリーの飼い犬がとても人懐こくって可愛かったです
ワインを飲みながら、みんなで昼食。美味しかった!
白ワインをテイスティングしました。Storkは、ラベルに描かれているコウノトリの意味。
それから、近くのオシャカン村にある聖メスロップ・マシュトッツ教会を訪問しました。メスロップ・マシュトッツは、5世紀初めにアルメニア文字を発明した人物で、アルメニア教会では聖人とされています。その教会には彼のお墓があり、アルメニアでは巡礼地の一つだそうです。
教会に入ると、ちょうどミサが行われていました。入り口の上の壁画にはマシュトッツが描かれています。ロウソクを灯してお祈りした後、マシュトッツのお墓を見に行きました。立派な石の棺が置かれていますが、実はここには遺体はなく、部屋中のどこか別の場所に埋葬されているそうです。それは初耳でビックリ!
それから、教会の裏にあるマシュトッツ像とアルメニア文字のハチュカル(十字架石)を見学しました。アルメニア人は自分の名前の頭文字のハチュカルと一緒によく写真を撮るそうです。この教会の訪問はかなり久しぶりだったので、まるで初めてのよう感じました。
オシャカン村にある聖メスロップ・マシュトッツ教会
ちょうどミサが行われていました
入り口の壁には、アルメニア文字の考案者メスロップ・マシュトッツ(右側)が描かれています
マシュトッツのお墓がある地下室の入り口には、アルメニア文字が彫られた石碑があります
マシュトッツのお墓。でも、実際には遺体は部屋のどこか別の場所に埋葬されているそうです。
地下室の窓から礼拝堂が見えます
マシュトッツ像とアルメニア文字のハチュカル
最後にイェガニャン・ワイナリーに立ち寄りました。ここは昨年11月に訪問したことがあり、ご夫婦が私たちと愛想よく迎えてくれました。その時の訪問については、過去の記事をご覧ください(こちら)
今回は急な訪問だったので、外のテラス席でコーヒーやお茶、そしてウォッカを頂きました。ワイナリーだから、もちろんワインを主に作っていて美味しいのですが、ここは自家製ウォッカもめっちゃ美味しい!ぶどうや杏、チェリーや桃のウォッカがあって、どれも果実の風味がちゃんとして美味しいです。今回は桃のウォッカを購入しました。
口当たりがよくて美味しいけど、もちろん度数が強い!みんなと何度も乾杯して飲んだら、酔っ払って楽しい気分になってきました。私もルザンさんも踊りたくなって、携帯で音楽をかけて踊りました。他の人たちも踊りの輪の中に入って盛り上がりました。酒と音楽と踊り!これがやっぱり最高!
しかし、ちょっと私は飲み過ぎてしまい、帰りはフラフラでした。何とか帰宅して、そのままベッドに倒れ込んで寝てしまいました…美味しいお酒を味わえたし、いろんな人と知り合えたし、とても楽しい一日になりました。誘ってくれて、どうもありがとうございました!
美味しい自家製ウォッカで乾杯!
酔っ払って盛り上がってきたから、みんなで踊りました。楽しかったー!
- [2023/09/24 18:45]
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