旅のハイライトの街グダンスク 

予報どおり、今週の後半から天気が良くなって、また暖かくなりました。しかし、空の青が夏とは違って、優しく澄んだ色をしています。秋の季節がすぐそこまで来ているのを感じます。

今日はエレバン市議会選挙の投票が行われています。投票前の世論調査では、現与党の市民契約党が有利で、もし実際に勝利した場合、ティグラン・アヴィニャン副市長が新しく市長に選出されることになります。投票結果は、明日には判明する予定です。

リビア東部を襲った大洪水の死者は2万人に達するのでは…という見方も出ています。そうであれば、東日本大震災に匹敵する甚大な被害。たった1日で年間降水量を遥かに超える大雨が降るという凄まじい自然災害です。少しでも多くの命が救助されることを祈ります。

コロンビア人画家のフェルナンド・ボテロ氏の訃報がありました。享年91歳。私はコロンビアに3年ほど住んだことがあるので、彼の作品をよく目にしました。ちなみに、エレバンのカスカード展望台の下の公園にも、彼の作品である人物や猫の大きな銅像が置いてあります。どれもふくよかな姿で、その独創的な作風は私も好きでした。

コロナの感染拡大や変異種の流行が危惧されていて、日本では学級閉鎖が増加しているとのこと。そして、マスク着用の推奨が復活し始めているようです。すでにインフルエンザと同じ扱いになっているのだから、過剰で無意味なコロナ対策が再び行われなければよいのですが…

先日は、私と妻が結婚式の仲人を務めた雅樹君・マリアム夫婦のお母さんをディナーにお誘いしました。お母さんは今年春に日本を訪問し、昨年生まれたお孫さんに会ってきました。そして、私たちのためにと雅樹君から日本食材を託されました。私も妻もずっと忙しくて、お母さんに会う機会が今になってしまいましたが、無事に日本食材も受け取って、楽しくお話しできました。来年はアルメニアで雅樹君とマリアム、そして可愛い娘さんに会えたらと思います。

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マリアムのお母さんとヒンカリを食べました。雅樹君・マリアム、日本食材を送ってくれてありがとう!

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そのヒンカリレストランのシュークリームがめっちゃデカい!食べ切れず、残りは持ち帰りにしました。

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レオのお気に入りのハギーワギーのぬいぐるみと寝る飼い猫。可愛いなー

さて、今回もポーランド旅行の続きをご紹介します。ワルシャワから電車で2時間半ほど北に走って、バルト海の港町グダンスクを訪問しました。ハンザ同盟の貿易都市として栄えた歴史ある古都で、第二次世界大戦の火ぶたが切られた場所。そして、ポーランドの民主化運動が始まった街でもあります。それは東欧の民主化運動のきっかけになりました。

そのグダンスクはポーランド旅行のハイライトとも言える素晴らしい街でした。私も初訪問でしたが、景観も雰囲気も料理も人も全てが最高で、「いつかまた来たい!」と心底思いました。妻にとっても大のお気に入りの街になったようで、再訪問を望んでいます。

まず中央駅がとても美しく、着いてすぐ期待に胸が膨らみました。旧市街にある宿泊先のホテルに向かって歩いていくと、どこを切り取っても絵になるようなカラフルな中世の街並みが現れて、まるでタイムスリップしたような気分になりました。妻も着いて早々に感動していました。

ホテル近くのレストランで昼食を取ったのですが、そこのウェイターが、私たちをVIPかのごとく親切丁寧にもてなしてくれてビックリ!日本のサービスは世界トップレベルですが、どこかマニュアル的。しかし、そのウェイターの気配りや笑顔は表面的ではなく、心から客をもてなそうとしていると感じます。ダグラス・聖美さん夫婦も、「ポーランドでこんなサービスがいいのは初めて!」と驚いていました。

また、そのレストランの食事もすごく美味しかった!聖美さんお勧めのジュレックという、発酵させたライ麦から作る酸味のあるスープが絶品でした。私と妻は発酵食品に目がないので、かなりハマる味。あと、ピエロギや薔薇風味のビールも美味しかったです。いきなり料理とサービスが素晴らしくて、グダンスクは期待以上に良さそう!

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ワルシャワ中央駅のホームには、コーヒーを入れるロボットがあります。動くのを見て、アレンとレオも大興奮!

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ワルシャワから電車で2時間半でグダンスクに到着

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美しいグダンスク中央駅

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ジュレックというポーランドのスープ。独特の酸味があって美味しい!私も妻も大のお気に入りです。

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ピエロギも美味しかった!そして、ウェイターのサービスが最高!

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薔薇風味のビール。ちゃんとバラの香りと甘さがします。ポーランドはビールが美味い!

それから旧市街を散策しましたが、もうとにかく美しすぎる!港街特有の開放的な雰囲気があって、運河沿いを歩いていると、どこかアムステルダムを彷彿させます。もちろんポーランド有数の観光地なのでツーリストは多いですが、それほど気にならないレベルだし、丁度いいぐらいに活気があります。そして、コンパクトだから歩きやすいです。

そんな美しいグダンスクの街は、第二次世界大戦中に旧ソ連とドイツの激戦地となり、徹底的に破壊されて廃墟となってしまいました。そして、戦後にワルシャワの旧市街と同じく、市民らが残された資料に基づいて、栄華を誇った中世の街並みを忠実に復元したそうです。自国の歴史に対する誇り、それを見事に復活させた熱意には胸を打たれます。

到着した時は曇り空でしたが、次第に天気が良くなって青空が見えてきました。夕暮れ時には雲や建物がピンクに染まり、街の景色がより美しく見えました。ホテルに戻る途中、旧市街のレストランの外で伝統舞踊が披露されていました。民族衣装が来た女性が笑顔でリズミカルに踊るから、見ているこちらも楽しい気分になります。

夜は聖美さんとディナーに行きました。お目当てのレストランは席がなかったので、たまたま見つけた運河沿いのレストランで食事しました。そこのウェイターのサービスも素晴らしかったです。明るい笑顔で冗談を言って盛り上げながら、丁寧にもてなしてくれました。彼のお勧めの白ワインも、魚介スープも生牡蠣も美味しかったし、グダンスクって最高!

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夕暮れ時の旧市街の中心地ドゥーギ広場

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広場にあるネプチューンの噴水

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広場のストリートパフォーマー

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広場の緑の門。ここを抜けると運河に出ます。

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夕暮れ時のモトワヴァ運河。雲がピンクに染まって美しい…この街の雰囲気が大好きです。

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その運河をバックにジェロニー橋の上で記念撮影

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民族舞踊のショーをやっていました。楽しそうに踊っているのが印象的でした。

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薄暗くなったドウガ通り。日が沈んだ後の旧市街は幻想的で、また違った美しさを見せてくれました。

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ライトアップされた旧市庁舎。美しい夜のグダンスク

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運河沿いのメリーゴーランドにアレンとレオが乗りました。ライトアップされて幻想的!

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夕食のレストランで食べた生牡蠣。久しぶりに牡蠣を食べたけど、新鮮で美味しかった!

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魚介スープもめっちゃ美味!そして、ここもウェイターのサービスが最高!

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ポーランド産の白ワインも美味しかった!素敵な街グダンスクに乾杯!

翌日はすごくいい天気で、朝から旧市街を散策しました。美しい街並みが青空に映えて見惚れてしまいます。それから、旧市庁舎内の歴史博物館を見学しました。一番の見所の「赤の広間」と呼ばれる評議会室は、ヨーロッパで最も美しい部屋の一つとされていて、実際にため息が出るほどの美しさ…その豪華絢爛な装飾や絵画は奇跡的に戦火を免れたそうです。

博物館を見学後、そのまま階段で展望台に登りました。辿り着いた展望台からは、グダンスクの絶景を一望できます。目の前には聖マリア教会があり、すぐ下には旧市街の中心のドゥーギ広場とドウガ通りがあります。そして、遠くにはバルト海の水平線も見えます。天気にも恵まれて、グダンスクの美しい街並みを堪能できました。

旧市庁舎を出てから、聖マリア教会に行きました。ここは前日にも見学しました。160年もかけて建設されたという煉瓦造りでは世界最大級の教会。高さは80m以上もあり、街で一番高い建物です。立派なパイプオルガンや天文時計、戦火を免れたというステンドグラスなどがある教会内部は、とても荘厳で美しかったです。

その教会を再び見学したのは、15世紀の天文時計が毎日正午に動くところを見るためで、すでに多くの観光客が詰めかけていました。12時になるとパイプオルガンの音が流れ、最上部にあるアダムとイブの人形が鐘を鳴らします。そして、上部の飾りの小窓が開いて、キリストと弟子たちの人形が現れます。それが反対の小窓に入っていくと、最後に死神の骸骨が登場します。一体どういう仕掛けになっているのでしょうか…

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寝室のライトを後光みたいにして聖人の真似をするアレン。それを拝む妻とレオ。相変わらず発想が面白い!

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晴天の下で旧市街を散策

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観光客で賑わうドゥーギ広場

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美しい建物が雲ひとつない青空に映えます

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ネプチューン像の後ろにそびえるのが世界遺産にも登録されている旧市庁舎。この上に登りました。

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歴史博物館の「赤の広間」にある豪華絢爛な暖炉

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美しい絵画や装飾に埋め尽くされた部屋。圧倒されました…

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旧市庁舎の展望台から広がるグダンスクの街並み。遠くにはバルト海の水平線が見えます。

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眼下にはドウガ通りが見えます。奥にそびえるのは昔の囚人塔で、今は琥珀博物館になっています。

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一際目立つ大きな聖マリア教会

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荘厳な雰囲気の聖マリア教会の内部

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戦火を免れたという美しいステンドグラス

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豪華で美しいパイプオルガン

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有名な天文時計。高さは12mもあるそうです。

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毎日正午に人形が動いて時を知らせます。写真はキリストと弟子たちの人形が登場したところ。

お腹が空いてきたので、昨晩は席がなくて入れなかったレストランで昼食を取ることにしました。そこに向かって運河沿いを歩いていると、改めてグダンスクの開放的な雰囲気に魅了されてしまいました。陽光に照らされて光る水面、中世の面影が色濃く残る美しい建築…その景色を眺めながら歩いているだけで幸せな気分になります。

そして、昼食を取ったレストランのウェイターのもてなしも非の打ち所のない素晴らしさ!グダンスクでは3つの違うレストランで食事しましたが、その全てのウェイターのサービスが神レベル!こんなことってあるの?!しかし、さすがにこうも続くと偶然とは思えません。ちなみに食べたブイヤベースもめっちゃ美味しかったです。グダンスクって本当に最高!

昼食後にホテルへ戻る途中、琥珀のお店が並ぶ聖マリア通りで買い物しました。グダンスクは世界的な琥珀の産地として有名で、質の高い琥珀製品を手頃な値段で買うことができます。妻がいくつかお店を回って、やっと気に入ったアクセサリーを見つけたので、私から妻と義母へのプレゼントで買いました。

聖美さんたちのお陰で、グダンスクの街を満喫する素敵な二日間となりました。私も妻もあまりに気に入ってしまい、もっと居たいぐらいでした。電車でワルシャワに戻る時は少し寂しい気持ちになったほど…旅行だから、よい面しか見ていないかもしれませんが、本当に魅力的で素晴らしい街でした。いつか機会があれば、再訪問してゆっくり滞在したいと思います。

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モトワヴァ運河では、のんびりカヌーを漕ぐ人もいました

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開放的な雰囲気の運河沿いを歩くのは気持ちいい!

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写真は対岸にある近年の建物ですが、中世のスタイルを模倣しているから景観に合っています

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運河では観光船が運行しています

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フクロウを腕に乗せて写真を撮りました。もちろん有料。

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レオも挑戦!フクロウの爪が痛かったらしいです。

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みんなで一緒にシーフードレストランでランチ

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ここのブイヤベースは美味しかった!そして、ここもウェイターのサービスが最高!奇跡の街グダンスク!

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両側に琥珀の店が並ぶ聖マリア通り。ここで琥珀のアクセサリーを買いました。

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鉄道駅に向かう途中の景色も美しくて、去り難い気持ちになりました…

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帰りの電車でUNOを家族でしました

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車窓からはのどかな田園風景が広がっていました

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ワルシャワに着くと、駅前に建つ文化科学宮殿が夕陽に染まっていました

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