セヴァン湖に一泊二日の家族旅行 

最高気温が40℃を超えるめちゃくちゃ暑い天気が続いています。いくら乾燥しているとはいえ、日陰でさえ空気がムワ〜ッとしていて暑い!我が家にはエアコンがなく、別にそれでも過ごせるのですが、日中はちょっと汗ばみますね。飼い猫もぐったりと寝転んでいることが多いです。

今日は「聖母マリアの被昇天の日」というキリスト教の祝日でした。聖母マリアが人生を終えて昇天したことを祝う日で、アルメニアではブドウなどの夏の果物も祝福するそうです。近所にある聖マリア教会に行って、ロウソクを灯してお祈りしてきました。

ラチン回廊の封鎖によって、各国からの人道物資を載せた20台近くのトラックも立ち往生したままで、カラバフ市民の食糧や必需品の不足がより深刻化しているそうです。アゼルバイジャン軍がカラバフの農民に向かって発砲したというニュースもありました。パシニャン首相は、「和平確立の歴史的なチャンスを損なわせる敵対行為を即刻やめるべきだ」と訴えました。この根深い憎悪と対立の連鎖が早く終わってほしいと切に願います。

367369524_1330543214505170_8663486134816890293_narmenia23-8-12.jpg
暑い中で庭でじゃれあう猫たち。可愛い!

367409224_950709339329821_706184338945713544_narmenia23-8-12.jpg
近所の聖マリア教会。とても雰囲気のいい教会です。

367380624_612275687677755_2678044754784135816_narmenia23-8-12.jpg
ロウソクを灯して祈りを捧げました

さて、昨日・一昨日と泊まりがけでセヴァン湖に家族で行ってきました。滞在したのはショルジャという湖の北東岸にある村で、セヴァン湖のビーチリゾートとして知られています。今回そこに行ったのは、もちろん避暑というのもありますが、その近くのアルタニッシュという場所で行われている遺跡の発掘調査を見学するためです。

妻の考古学者の友人が毎年夏にそこで発掘調査を行っていて、昨年は妻が一人で行ってきました。すごく楽しかったみたいで、今年は家族で行くことにしたのです。ちなみに、その遺跡は5〜6千年前のものだそうです。やっぱりアルメニアの歴史は古いですね。

今回の旅行も、ティグランが運転して連れて行ってくれました。出発して1時間弱で、セヴァン湖が見えてきました。エメラルドブルーの湖面がすごく美しい!だけど、セヴァン湖ってこんな色だっけ?普通は濃い青色のはずですが、藻や植物プランクトンが大量発生すると、そんな色になることがあるそうです。すごくきれいだけど、原因を聞くとあまり喜べませんね…

湖の北側をぐるっと回り、東岸の道を走って目的地のショルジャに着きました。幹線道路沿いにはビーチの看板が立っていて、有名なリゾート地であることは分かります。といっても、大きなスーパーなどない素朴な田舎町。泊まった宿も、老夫婦がやっている小さな民宿で、基本的にアルメニア人は同じような宿泊施設に滞在するようです。

宿にチェックインしてから、妻の友人が発掘調査を行っている場所に向かいました。車で5分ほど走ると、何もない荒野の丘の上に人影が見えました。そこが発掘場所で、丘の上に登ると、住居だったという遺跡がきれいに地面から発掘されていました。さらにその近くでは、墳墓跡の発掘が進められていました。

しかし、日陰が全くない場所だから暑い!手伝いで雇われている地元民は、みんな日焼けして真っ黒でした。暑かったけど、私たち家族も少し発掘作業をやらせてもらいました。少しずつ地面を掘って、土器片や人骨を見つけるのです。始めてすぐにアレンが土器片と人骨を見つけてビックリ!そ、そんな簡単に出るものなん?!レオもしばらくすると土器片を見つけて喜んでいました。

でも、地面の下には大小の石がたくさん埋まっていて、それを取り除きながらの作業は大変です。暑いし、埃らだけになるしで、最初は面白がっていた息子たちもすぐに疲れてしまいました。古の時代への強い興味や情熱がないとできない地味で地道な作業…考古学者ってすごい!

ランチタイムになったので、みんなで地べたに座って昼食を取りました。ほんのちょっとですが、労働した後に自然の中で食べるご飯は美味しい!昼食後にまた少し発掘作業をしてから、私たち家族は考古学者グループが宿泊しているアパートに行きました。人類学者の女性がいて、発掘で見つかった人骨を見せてくれました。さっきまで自分たちが掘っていた場所から出てきたというリアルな人骨を見て、アレンとレオも興奮していました。

367338153_1999745023710688_5915915708358945361_narmenia23-8-12.jpg
約5千年前の住居跡。貴重な先史時代の遺跡だそうです。

366740116_10159856694096819_7639805524769279408_narmenia23-8-12.jpeg
息子たちも発掘作業を少し手伝いって、土器片や人骨を見つけました

366939313_10159856667791819_8593854085166402656_narmenia23-8-12.jpeg
見学した発掘場所から見つかった人骨。すごい!

そして、息子たちが楽しみにしていたセヴァン湖のビーチに向かいました。アパートから歩くと、すぐエメラルドブルーの湖面が見えてきました。ビーチからはその美しい景色が広がり、息子たちはすぐに泳ぎたくて仕方ない様子。

というのも、息子たちは何度もセヴァン湖に来ていますが、泳ぐのは今回が初めてだったのです。ただ、直射日光が半端なく強く、私は昔セヴァン湖に泳ぎに来て、水を浴びるのも痛くて出来ないほどのひどい日焼けをしたことがあります。だから、息子たちの体にしっかりと日焼け止めを塗りました。

それが終わると、アレンもレオも嬉しそうに波打ち際に行きましたが、水に足をつけた途端、二人とも「冷たい!」と言って怖気づいてしまいました。標高2千メートル近くの高所にある淡水湖なので、セヴァン湖の水は真夏でも冷たいんですよね。二人とも入ろうとしないので、とりあえず私が先に入りました。ウヒョー!つ、冷たーい!でも、気持ちいい!

「初めは冷たいけど、中に入れば慣れるよ」と言うと、息子たちも水の中に入ってきました。そして冷たさに慣れると、そこからは楽しそうに遊び始めました。特にアレンは、ほとんどずっと水の中にいました。さすがに長すぎやろ?と心配して、「寒くない?」と聞いても、笑顔で「大丈夫!」と答えるし、唇が紫色になったりもしていません。私とレオは体が冷えてきて、時々浜辺に上がっていましたけどね。

366713858_10159856694711819_7594988471285523250_narmenia23-8-12.jpeg
エメラルドブルーに輝くセヴァン湖。グラデーションが美しい…

365753435_1290900808198797_3125471968425099761_narmenia23-8-12.jpg
水は冷たかったけど、暑い天気が続いていたから気持ちいい!ここってカリブ海?と思うような色

367396056_10159856668096819_6434548160127317060_narmenia23-8-12.jpeg
息子たちはずっと楽しそうに遊んでいました

367394399_10159856669381819_732875766739986807_narmenia23-8-12.jpeg
浜辺で砂遊びをするアレンとレオ

アレンとレオがずっと飽きずに遊んでいるから、3時間以上もビーチにいましたが、そろそろ出ることにしました。アパートに戻ると、仕事を終えた考古学者たちが楽しそうにビールを飲んでいました。私もシャワーを浴びてから酒盛りに参加して、それから外の食堂でみんなでディナーを食べました。一緒に発掘を行っているドイツからの考古学者グループもいました。

そこでもビールや自家製ウォッカ(度数60%!)で何度も乾杯しました。アルメニア民族考古学研究所の所長さんがノリの良く、また愛国心が強い人で、私がもう14年もアルメニアに住んでいること、ここに永住するつもりであることなどを聞いたら、「お前はもうアルメニア人だ!」とすごく上機嫌になって、一緒に飲みまくりました。

場が盛り上がってきたから、私が持ってきたギターを弾いて、アルメニア語や英語、日本語の歌をみんなで歌いました。やっぱり酒と音楽って最強かつ最高のコミュニケーションツール!こんな多国籍な集まりでも、人種や言語など関係なく、みんな笑顔で楽しい気分になります。

夕暮れ時になったので、みんなでビーチに行くと、夕陽が湖の向こうに沈むところでした。ギターを爪弾きながら、その美しい風景を眺めました。暗くなってからは、ビーチでキャンプファイヤー !焚き火を囲みながら、みんなで歌ったり踊ったりして盛り上がりました。すでに酔っ払っていたけど、さらにコニャックで乾杯して、さすがにその夜は宿に戻るとすぐにベッドに倒れて潰れてしまいました…でも、楽しかったー!

367400424_10159856667981819_4099509572162327713_narmenia23-8-12.jpeg
みんなで夕食。食べて飲んで歌って、めっちゃ楽しかったー!

365846020_1291035718444303_8637310767828856211_narmenia23-8-12.jpg
ギターを弾きながら、美しい夕焼けを眺めました

367414290_10159856668691819_1074984092308276124_narmenia23-8-12.jpeg
夕焼けをバックに浜辺で遊ぶアレンとレオ

366741562_10159856694036819_410279046877541195_narmenia23-8-12.jpeg
焚き火を囲んで、歌ったり踊ったりしました。飲みすぎたけど、とても楽しい夜でした!

翌日は、お昼前に宿の近くのビーチを散策しました。その日もセヴァン湖はエメラルドブルーに輝いてすごく美しい!もしビーチが白い砂浜だったら、「ここはカリブ海か?」と思ってしまうほど。内陸国のアルメニアで、そんな景色を見ることができたのはラッキーな気もします。

息子たちは石を湖に投げて、水切りに挑戦していました。私がコツを教えても上手に投げられませんでしたが、水切りにピッタリの薄くて平たい石が多いからか、たまに石が水面を跳ねる時があって、二人とも「できたー!」と言って喜んでいました。

お昼過ぎに宿をチェックアウトして、考古学者たちが滞在しているアパートに移動しました。昼食を取ってから、またビーチに向いました。土曜だったからか、前日より人が多かったですが、それでも私たちを入れて20人ほど。日焼け止めを塗るや否や、息子たちは水に飛び込んで行きました。前日と違って全く怖気づく様子なく、元気に泳いでいました。

私と妻も入って一緒に遊びました。やっぱり水は冷たいけど、日差しが強いから気持ちいいー!それでも、どんどん体が冷えてきて10分も水の中に居られません。なのに、アレンは前日と同じくほとんど水から出ずに遊びまくっていました。最近アレンはちょっと肥満気味だから、脂肪で寒さに強くなったのかな?だとしたら、あまり喜べないけど…

私と妻は時々泳いでは、ビーチに寝転んでのんびりしていました。日差しがものすごく強くて、ちゃんと日焼け止めを塗っていたのに、家族みんなでけっこう日焼けしました。特にアレンは顔が真っ赤!それでも息子たちはすごく楽しかったみたいで、「またセヴァンに来たい!」と口を揃えて言っていました。連れて来て本当に良かったです。

帰る時間になり、ティグランが迎えに来てくれたので、考古学者たちにお礼を言ってお別れしました。お陰さまで、とても有意義で楽しい滞在になりました。貴重な古代遺跡の発掘調査を見学できたし、美しいセヴァン湖で泳ぐことができたし、夜はみんなで飲んで歌って踊って盛り上がれて、素晴らしい夏の思い出になりました。また来年も家族で訪問したいと思います。

367406289_10159856668196819_5946723808166039633_narmenia23-8-12.jpeg
美しいセヴァン湖で水切りに挑戦する息子たち

366830932_10159856694476819_6598847281089494092_narmenia23-8-12.jpeg
この日は妻も泳ぎました。やっぱり冷たかったみたいです。

367389345_10159856668046819_6466165022409895591_narmenia23-8-12.jpeg
息子たちは元気に泳ぎまくっていました

367417922_10159856667906819_1953259300697406558_narmenia23-8-12.jpeg
私と妻はビーチに寝転んでのんびりしました。日光が強くて暑かった…けっこう日焼けしました。

367393035_10159856668601819_1376307431236909002_narmenia23-8-12.jpeg
キラキラと光るセヴァン湖の水面

367399970_10159856668456819_5493776899476069355_narmenia23-8-12.jpeg
みんなと最後にビールで乾杯!一緒に過ごした時間はとても楽しかった!ありがとう!

エレバンに帰る途中、半島に建つセヴァン修道院に寄って、妻とロウソクを灯して祈りを捧げました。自分と家族、また大切な友人たちの幸せと健康を祈りました。そして、アルメニアと世界に平和が訪れることを心から祈りました。

どんな人生においても、時には誰かのために祈るしかできないような問題や困難が起こることがあります。でも、宗教など関係なく、また神秘的なことでもなく、祈りを捧げる気持ちと行為は人間同士にとって大切なのではないか…と私は思います。

祈りによって問題そのものが解決できるわけではありません。しかし、自分のために祈ってくれる人がいること、いつも自分を優しく受け入れてくれる人や場所が存在すること…それが苦しんでいる誰かにとって大きな心の支えになり、試練と向き合おうとする力になるはずです。そして、きっと乗り越えられると信じる力になるはずです。どうか私たちの祈りが届きますように!

366938518_10159856669271819_6087430707301119123_narmenia23-8-12.jpeg
セヴァン修道院が建つ丘からセヴァン湖を一望

365231443_10159856668211819_8569912780032454167_narmenia23-8-12.jpeg
修道院のシルエットが美しい…

367395751_10159856668746819_1789363878877992880_narmenia23-8-12.jpeg
セヴァン修道院の内部。神聖な雰囲気に満ちています。

367419899_10159856668356819_6070719188719717605_narmenia23-8-12.jpeg
ロウソクを灯して祈りを捧げました。全てが良くなりますように!

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://armeniajapan.blog54.fc2.com/tb.php/1396-1ffacb6c