心の声を信じて
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私は現在アルメニアで日本語を教え、図書室を作る活動をしています。周りには「なぜそこまでアルメニアにこだわるのか?!」と言われますが、当然の疑問です。給料はスズメの涙で、貯金を切り崩しながら生活していますし、政府派遣とかではないので、大した経歴にもならず、この後の身の振り方なんて決まっていません。正直言うと、すごい孤独と不安に襲われる時があります。
異国で1人でいると心細くなる時はありますし、経済的に苦しいと精神的な余裕もなくなってきます。いずれ貯金が底をつけば、アルメニアにいられないので、その後のことを考えると不安になります。30代後半になった自分が帰国しても、日本社会に受け入れてくれる余地があるとは思えません。更にこの大不況ですからね…
一時帰国中、些細なことから父親と口論になり、その時に「老後はどうするんだ?!」「いつまでそんなバカな生き方をするんだ?!」「もう36歳にもなるのに、いい加減にしろ!」と怒鳴られました。息子を心配する親にしたら当然の怒りですし、私も申し訳ない気持ちがあるので、何も反論できませんでした。
それでも、自分の選択に後悔はありません。10年前に訪れた時からずっと、アルメニアのことが心の片隅にありました(こちら)。この選択をする時もかなり悩みましたが、自分の心の声はいつも聞こえていました。それは、「やはりアルメニアに行かなければ…」という声。ただの思い込みと言われるとそれまでですが、私はそれを自分の運命と感じました。
もし神様がいて、私という人間に人生の宿題をいくつか課したならば、アルメニアで日本語を教えるということはその宿題の一つだと思えたのです。大袈裟かもしれませんが、その思いが自分をここまで突き動かす原動力でした。誰もいつ死ぬかなんて分からないのだから、自分のやりたいこと、やるべきことを成し遂げて悔いのないように生きた方がいい。ずっとそうやって生きてこれた自分は、すごく幸せな人間だと思います。
それと同時に、今たとえ幸せでも将来はどうなるのか…そんな漠然とした不安に苦しむ弱い自分がいることも確かです。「そろそろ落ち着くべきか」「これはバカな生き方か」という考えが頭をよぎる時があります。しかし、私が今できることは、自分の選択は正しいと信じてアルメニアで頑張ることだけです。心の声が導く方向へ歩いていけば、きっと新たな道が開けてくると信じて…
この記事を書こうと思ったのは、スティーブ・ジョブス(アップル社の創設者)の有名なスピーチを読んだことが一つのきっかけです。フィリピンの親友が教えてくれたのですが、本当に素晴らしいスピーチなので、皆さんも読んでみてください。(下をクリック)
スティーブ・ジョブスのスピーチ
- [2010/04/21 18:06]
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